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カテゴリ:家呑み
北大路魯山人に「椎茸の話」というごく短いエッセイがあります。
-- しかし、そうはいっても、大分県あたりで採れる椎茸は実に見事で、日本一と叫んでもいいだろう。大分の椎茸は本当の椎の木にできた椎茸なので、かさが黒くなめらかで、香りや味がすばらしい。関東で賞味している椎茸は、実は椎の木にできたものではなく、櫟くぬぎの木にできたものだから本当にうまいとはいえない。椎茸のかさは、そのできる木の皮に似る性質があるので、櫟の木にできた椎茸のかさは櫟の皮と同じようになっており、椎の木にできた椎茸は椎の皮に似ている。 -- うんうん、これは知識としては知っていました。でも現在主流である原木栽培では主にクヌギ、コナラ、ミズナラが用いられているそうです。カシや当然にシイでも栽培可能らしいのですが、魯山人が言うように椎の木で作るのが格別に美味しいというのであればどうして現在の原木の主流が椎の木ではなくなったのだろう。分かり易いのは、日本に椎の木が少なく貴重だからというものですが、Wikipediaを見るとどうも違うようです。 -- 日本のシイ属には、以下の2種が分布している。両者は共通点が多く、また交雑により区別が困難な場合や、中間と思われるものもある。両種とも暖帯の平地における普通種で、琉球列島・九州から本州(福島・新潟県以西)にかけての照葉樹林の代表的構成種で照葉樹林で多く見られ、また都市部でも神社などによく残っている。 -- ということは、椎の木よりクヌギ、コナラ、ミズナラが多くホダ木として用いられるのは、椎の木以上に植栽されているからか、椎の木の椎茸が実は余り美味しくないからなんじゃないか。 山内診療所 てるてる農場 「シイタケの菌を椎の木に植え付けました。」 https://clinic-yamauchi.hatenablog.com/entry/2020/02/12/173027 でも、これを見ると椎の木で育てた椎茸も美味しいみたいですね。 究極の椎茸バター 【材料】 椎茸(一口大) 8個/バター 30g/だしパック 1個/塩 小さじ1/4/砂糖 小さじ1/2/水 400ml 【作り方】 1. 鍋に水を入れて沸かす。だしパックを加える。椎茸、塩、砂糖、バターを加えて弱火で煮る。 究極のじゃがバターの援用レシピです。まあ濃厚なだしとバターの組合せは大概の場合、強烈な旨味を感じるものなんでしょう。これもまた当然に旨いのです。でも旨味が強過ぎるからか椎茸でやんなくてもいいかもなあかんて思ってしまったのです。 焼きしいたけスパイス塩添え 【材料】 椎茸 2枚/フェンネルパウダー(塩を混ぜる) 大さじ1/塩(マルドン)・オリーブ油 適宜 【作り方】 1. 椎茸にオリーブ油をかけてグリルで焼く。皿に盛ってスパイス塩を添える。 【備考】 ELLE GOURMET 人気の料理レシピ 「焼きしいたけスパイス塩添え」 https://www.elle.com/jp/gourmet/gourmet-recipes/a40712632/7800/ 半信半疑で試してみたらこれが美味しいのです。フェンネルと椎茸って抜群のカップリングだったのですね。フェンネルの清涼感が思い描いたことのない味覚の世界を繰り広げてくれたのでした。 沼るしいたけ 【材料】 椎茸 6個/バター(にんにく、醤油を混ぜる) 20g/粉チーズ・塩・胡椒 適宜/にんにく 小さじ1/2/醤油 大さじ1/2 【作り方】 1. 耐熱皿に椎茸をのせてバター、粉チーズを散らし、トースターで8分焼く。塩・胡椒を散らす。 そりゃまあ美味しいよね。誰かのレシピを一応は参考にしてますが、誰にでも思い付けそう。これにマヨネーズなんて足しても良さそうですが、ちっとも面白くはないですね。 椎茸の辛子肉味噌焼き 【材料】 椎茸 4枚/溶けるチーズ/【辛子肉味噌】豚ひき肉 20g/赤味噌 65g/砂糖 20g/みりん・酒・練り辛子 大さじ1 【作り方】 1. 鍋で【辛子肉味噌】の材料を中火で練る。椎茸に【辛子肉味噌】、溶けるチーズをのせて焼く。 これ食べたらしいのですが、なぜかちっとも覚えていません。材料とその量を眺めて想像するにぼくにはちょいしょっぱく感じられそうです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024/05/10 08:30:09 AM
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