モノクロ写真を始めよう（更新終了しました）

写真を始めるようになって、20年近く前に愛読していたマンガの端々で出てきたセリフの意味が解るようになりました。鳥坂センパイ、お元気ですか？　こんにちは、ナバ･インダスタールです。


一昨日（10/3）から銀座のレモン社では保証付きの中古カメラ販売が始まったようですね。私のようなペーペーには委託品販売の敷居は高すぎて見るだけ＆新品購入専門だったのですが、これからはお世話になろうかと思います。


さて今日は9/22の日記で一瞬触れた『デイロール』について書いてみることにします。





デイロール正面
右上のハンドルをクルクルします。




このデイロール、『長巻（長尺）フィルム』という缶に入った長ぁ～いフィルムを自分でパトローネに巻く際に使用します。ちなみにこのフィルム、100feet（30.5m）もの長さがあるので『100feet缶』とか言ったりもするようです。36枚撮りでパトローネに詰めると約20本ほどになりますが、私は乾燥スペースの問題であまり長くできないので、30枚撮りで巻いてます。


当初業界活性化の役に立てればと（笑）新品で購入するつもりだったのですが、この先いつまで生産が続くかわからないTri-Xの長巻フィルム用に今から1万円を投資するのは厳しく、ついついヤフオクで落札してしまいました。光が漏れたりしないか心配でしたが特に問題はなく、良い買い物ができました。


詰め替えるとはいってもパトローネはどうするの？ということで、メーカーからは詰め替え用のパトローネも販売されています。私が使っているのはAP製のパトローネでして、6本入りで1000円弱というお値段。一般に市販されてる普通のフィルムのパトローネはカシメられていますが、コチラの詰め替え用はネジが切ってあるため捻れば簡単に開きます。簡単に開きすぎて怖いと言えば怖いのですが、使い勝手は良好です。





これでどんどん作っていきます。




デイロールに話を戻しまして、実際に長巻フィルムをデイロールに装填してみたお話。結果はとても簡単でした。ダークバッグの中できちんとデイロールにセットできるかどうか心配でしたが、どうやら入るようにしか入らないようです。ただびっくらこいたのがフィルムを缶からだしたところ、黒いビニール袋に包まれて入ってはいたのですが特に密封などされているわけではなく、フィルムが半むき出し状態だったと言うこと。初めて缶からフィルムを取り出すという方は気をつけてくださいね。見たい気持ちは分かりますが、必ずダークバッグの中で出しましょう。


デイロールの中にフィルムをセットしてしまえば後は明室での作業になります。パトローネの芯にデイロールから飛び出しているフィルムをテープで固定し、パトローネごとデイロールに入れて蓋を閉めてクルクル巻き取るだけ。最新のデイロールは大きなフィルム残量計があったりしますが、私のはコマ数カウンターと小さな残量計があるのみの旧型です。コマ数カウンターが希望の数字になったところでパトローネを取り出して終了。とても簡単です。





蓋を開けたところ
ペロッと出ているフィルムにテープで芯を固定し、パトローネをセットします。





デイロール背面
右上がコマ数カウンターで、写真では「30」になっています。中央下がフィルム残量計。よく見えませんが、残り5mくらいです。




フィルムを固定するテープはセロテープで十分ですが、先日ヨドバシakibaに行ったら『ドクター中松　特許　フィルム・ストッパー』なる魅惑のアイテムを発見。このインチキおじさんの商品をまさか買うことがあるとは思いませんでしたが、147円というプライスにつられて買ってしまいました。結果……臭い。変な刺激臭にクラクラしますが酢酸よりはマシなので我慢します。





噂の『ドクター中松　特許　フィルム・ストッパー』
どこが特許なのかは不明。容易に想像し得る、進歩性もなにもあったもんじゃないタダのテープ。表面にメモなんて書きません。一度巻いてしまったら次にご対面するのは全てが終わった現像後なんだから（笑）。
それにしても何故に「NAKAMATSU」ではなく「NAKAMATS」？




というわけで、今はTri-Xを詰めてバシバシ撮っているところです。使い終わったらNEOPAN 400 PRESTOの長巻を使ってみたいと思います。Tri-Xと比べて1000円近く安いのがとても魅力的なのですが、来年3月で生産が終わってしまうので短い付き合いになりますね……。









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