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安産祈願の夫婦あわ… 料理長52歳さん

2009年06月24日
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テーマ:癌(3513)
カテゴリ:
 古い時代のアメリカを描いた映画を見ていると、頻繁に白い錠剤を服用している姿を見かけます。頭痛薬のアスピリンを服用している場面で、特にマフィアが出てくる映画で多く見かけるように思えるのは、禁酒法や大恐慌といった社会的ストレスを背景にアスピリンが一気に普及した事を伺う事ができます。

 アスピリンは脂肪酸のアラキドン酸から作られる炎症や痛みを発生させる物質、プロスタグランジンの生成に関わる酵素であるシクロオキシゲナーゼ(COX-2)の働きを阻害する事で、プロスタグランジンを作らせないようにして痛みや炎症を抑える効果を発揮します。

 プロスタグランジンはガン細胞の増殖にも関わっている事から、COX-2の活性を阻害してアラキドン酸からの生成を抑制するアスピリンはガン、特にCOX-2との関わりが深い大腸ガンの予防効果がある可能性が考えられていました。

 最近、その仮説が正しい事を確認する研究が発表されていました。ステージ1~3の大腸ガン患者1279人を対象に約12年にわたって追跡調査を行った結果、大腸ガンと診断される前にアスピリンを定期的に服用していた場合、大腸ガンによる死亡率、全死亡率共に服用していない場合と比べて注目すべき差は見られていませんが、大腸ガンと診断されてから定期的服用を始めた場合では、服用していない場合に比べて大腸ガンによる死亡率が30%近くも低下する事が確認されています。

 大腸ガンと診察される前にはアスピリンを服用しておらず、診断後にアスピリンを服用を始めた患者に顕著な結果が出ていて、大腸ガンによる死亡率を半減させるという結果さえ出ていました。

 アスピリンは血小板の凝集を防ぐ働きがあるとされる事から、血管障害を防ぐという意味で常用されてきましたが、先日、血管障害の予防効果については否定的な見解が出されていました。今回の研究を受けて、大量消費され続けているアスピリンとの付き合い方がどのように変化するのか、ちょっと興味があるところではあります。





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最終更新日  2009年06月24日 08時12分29秒
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