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カテゴリ:健康
たまにテレビで駅伝を中継しているのを見掛ける事があるのですが、あれだけの距離をあのペースで走れるという事は驚異的な事のようにも思えます。走れるという事と同じくらい驚きながら見てしまうのは、走りながら水が飲めるという事で、自分に置き換えてみると、とても走りながら水分を摂る事など不可能なように思えます。
運動中、適度な水分を摂らない事は汗などによる水分の排出が継続的に起こっている事から、血液の濃度を高めてしまうなどのリスクを予想する事ができます。そのため長距離走では途中に給水所が設けられ、水分補給を行う事ができるようになっているのですが、その事がかえってアスリートの生命をい危険にさらしているともいわれます。 水は私たちの生命の維持には欠かせない物ですが、摂り過ぎると命に関わる事がある事も知られています。水中毒と呼ばれる事もある症状で、腎臓の平均的な水分排出能力である毎分16mlを超える速度での水分摂取が行われた場合、体内の水分量が過剰となり、それが進むと低ナトリウム血症を引き起こしてしまいます。 長距離走の場合、アスリートは大量の汗をかき、ナトリウムを体外へ排出してしまっています。そこに水分を摂取すると比較的容易に低ナトリウム血症になりやすいとされ、ナトリウムが強化されたスポーツドリンクでも含まれるナトリウムの量が限られている事から、同じような傾向になるといわれます。 競技中のアスリートに起こる運動起因性の低ナトリウム血症は「EAH」と呼ばれ、過去、ロンドンマラソンでの死亡やボストンマラソン後に行った調査では、自覚症状のない者も含め13%ものアスリートが軽いEAHを起こしていたともされます。 かつては運動中は水分を摂らないように指導されていましたが、最近では水分を多めに摂る事が薦められています。EAHは長時間の運動を行う人ほど発生が顕著になるとされ、短い時間の運動では水分補給によるリスクはあまり気にする必要はないともいわれます。運動と水分補給、長時間に渡るハードな運動と、どこか縁遠い事のように思えますが、日頃から意識しておかなければとも思っています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012年11月07日 07時47分35秒
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