|
カテゴリ:健康
糖尿病は生活習慣や遺伝的な要因、肥満や運動不足などが原因として上げられます。そのため、まず家族の中に糖尿病を発症した者がいないかを確認し、発症者がある場合でも生活習慣を見直す事で発症にリスクを下げられるといわれます。
血液検査で血糖値の数値などを気にする事も大切なのですが、血液検査において糖尿病の発症について気にするべき数値が新たに加わる可能性が最近の研究で示唆されてきています。 イスラエルのシェバ医療センターで平均年齢30.8歳の男性を対象に検討を行ったところ、正常範囲内であっても白血球の数値が高めの場合、2型の糖尿病を発症するリスクが高まる傾向がある事が判ってきています。 血液1立方ミリメートル当たり3000~12000個という白血球数の健康な男性、24897人を追跡調査し、2型糖尿病発症との関係を検討した結果、年齢やBMI(肥満指数)、糖尿病の家族歴、日常の運動量、中性脂肪の量や空腹時血糖などの影響を除外すると、白血球数が血液1立方ミリメートル当たり1000個増えるごとに糖尿病の発症率が7.6%向上する事が確認されています。 日本での白血球の正常値は3200~8500個とされ、今回、対象となった被験者のほとんどが正常値内にある事が考えられますが、白血球の数に合わせて5つのグループに分けた中の5400個未満の最も少ないグループに比べ、6900個以上のグループでは発症リスクが1.52倍高いとされ、最も少ないグループでは過体重や糖尿病の家族歴があったり、中性脂肪の数値が高めなどの糖尿病発症リスクが高い状態でも発症率は低い状態だったといいます。 白血球数が高い事がどのように関係して糖尿病の発症リスクを高めるのか、高い状態でどのような対処を行えばよいのかについては今後の研究を待つ事となりますが、気を付けるべき事として記憶に留めておいた方が良いのかもしれません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|
|