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カテゴリ:健康
住んでいる場所柄、銀製のアクセサリーを購入する際は表面の処理に目が行ってしまいます。銀の表面がロジウムでメッキされていればいつまでもキラキラとした輝きを維持してくれるのですが、表面の処理がされていない銀の本体が露出している場合は購入後、程なくして黒く変色してしまいます。
火山ガスや温泉の蒸気に含まれる硫黄分と銀が反応してしまい、表面に硫化銀が生じてしまう事によるのなのですが、燻し銀とも呼ばれる色合いは多くのアクセサリーには不似合いな色となっています。 ホウ酸を溶かしたお湯を鍋で沸かし、アルミホイルで包んだアクセサリーを煮てやると硫黄は銀よりもアルミと結合しやすいので、アルミホイルに移動して銀は元の輝きを取り戻すと聞かされた事もあるのですが、そこまでしてもまたすぐに変色してしまうので、やはり表面処理は必要と思えてきます。 そのような感じで表面を保護し、美しく見せるために表面処理としてさまざまな金属がメッキとして施され、私たちの身の回りに多く存在しています。特に多く見掛けるのがニッケルやクロム、スズ、亜鉛などですが、その中でニッケルやクロムは金属アレルギーの発生が多い金属として知られています。 かつてはニッケルのメッキが多く見られていましたが、強靭なクロムのメッキの方が多用されるようになり、ニッケルのメッキは少なくなってきてはいますが、硬貨に使われている事から相変わらずニッケルは身近な金属となっていて、触れる事によって微量が皮膚から吸収され、金属アレルギーに繋がると考えられています。 最近ではアレルギーを生じないと考えられていたチタンでもアレルギー反応が起こる事が確認され、アレルゲンとなる金属は77種類にも上るとされています。 金属に触れる事自体はそれ程でもなくても、汗をかく事で水分や塩分、脂肪酸などが金属の表面をごく微量、イオン化させて皮膚に吸収されやすい状態を作り出し、多くの場合、接触性皮膚炎という形でアレルギー症状を引き起こすとされます。 また、ニッケルやクロムは食品にも含まれている事から、微量元素として含まれている事によって全身の湿疹を引き起こす事もあり得るため、パッチテストなどで正確にアレルギーの原因を把握しておく必要があります。 アクセサリーに限らず硬貨やメガネのフレームに道具類、食品まで、汗をかく季節は金属への注意が必要なのかもしれません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013年07月11日 07時42分44秒
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