テーマ:囲碁全般(745)
カテゴリ:囲碁
パンダ杯は、パンダネットが主催するインターネット上での大会で参加資格はアマチュアに限定した大会である。ハンデ戦部門と互先部門があり、一昨年から互先部門に参加している。インターネットの特色を生かした面白い大会であるが、慣れないといろいろと戸惑うこともある。現在、今年の予選期間が始まったところである
予選期間中には、参加者同士が自由に打って成績上位16人がトーナメントに参加する。予選の成績は、6局以上打って、勝率+勝数×0.02で決める。この予選は難しい駆け引きがあって一筋縄ではいかず意外と面白い。 自分よりランクが下の人に申し込んでもなかなか受けてくれないことが多い。また、負けが先行してやめてしまう人もいるので、うっかりしていると十分に局数を打つことができなくなる。 中には、初級者ながら参加して、上級者と互先で打つのを楽しみにしている人もいるようだ。これもこの大会の魅力の1つだと思う。成績を上げるには、このような人を捕まえて少しでも局数を稼ぐ必要がある。それも、人が多い前半期間にできるだけ星をかせいでおくのがコツである。 また随時、予選参加者の成績を成績表から知ることができる。打つことで成績を落として圏外に落ちる危険も生じるので、勝率の良い人はあまり局数を打たない傾向がある。 しかし、最近は参加者が多く規定最低局数である6局を全勝しても予選通過できないことが多い。これが味噌なのだが、10連勝くらいしていても一敗してしまうと、がくんと成績が下がってしまい、期間の終盤ではもう取り返しがつかないことになる。逆に、勝率が悪くても勝数を稼いでおけば楽になる。一見勝率重視の予選に見えるが、そうでもないのである。例えば、12勝0敗よりも25勝8敗の方が上位にくる。実に、微妙で味わい深い規定なのである。 また、この大会はランクが相当下の人でも全く油断できないという特色もある。普段ランクが5段差くらいある人同士でも、大概はいい勝負になる。実際昨年、参加者のトップから7段差の人がトーナメントで優勝している。 その理由はいろいろあると推測するが、一番の要因は持ち時間が十分に長いことであろう。普段、早碁ではランクが上がらないけれど長い碁なら自信ありという人が参加しているようだ。相手が相当格下でも絶対に油断してはいけないという点では、本物の大会に近い緊張感がある。今回私も、格下の相手に対してわずかな心の隙から手拍子を打って、痛い目にあっている。 それから、ネットの向うは本当は誰が打っているのかわらないという要因もあるはずだ。代打ちとか、大勢で検討しながらとか、いざとなればネット上で相談することだって可能である。これはモラルには大いに反するが、ネットである以上は受け入れざるを得ないかもしれない。さすがにプロ棋士はそんなことはしないと思うので、とにかく同じアマチュアだと思って打つしかない。 トーナメントになると、お互いにメールで日時を調整して週に一局のペースで対局する。一昨年と昨年トーナメントに参加した。 一昨年は、参加者でトップランクだったのだが、一回戦で定石的な型を間違えて半潰れとなり追いつかず敗戦。昨年は2回戦で中国の超強豪とあたり完敗。この人は、パンダ全体でも10番目くらいのランクだったので、アマだったというのにも驚いたが、さらにこの人がその後に負けてしまったのにはビックリした。(追伸、大会終了後は1dの人が優勝になっていたのだが、今確認したら、この中国の方が優勝になっている。やはり、何か問題があったようだ。) いつかは優勝したいと思っているが、今年は妙に強豪の参加が多いので難しいかもしれない。 などとこの日記を書きながら、予選対局を打っていたらひどい目にあった。反省。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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