テーマ:囲碁全般(745)
カテゴリ:囲碁
最近、小目の高ガカリに一間高ハサミが多く、NHK杯でも最近流行の変化が出現していた。つけ引きを決めて辺の石をつけ切っていくのは、韓国発なのだろうか?序盤でつけ引きを決めてしまうのは、現代流のドライ考え方から生まれたのであろう。
個人的には、いかにも味気なくて好きな打ち方ではない。その前は、以下のような形がよく打たれていた。 変化図1 この三三のつけ一本を打つ手は、比較的新しい。次に、ぶつかりの利きや2の2に更に跳ねていく手を見ているのだが、辺で戦いが始まった後からでは間に合わない可能性があるので、すぐ打ってしまおうという発想である。 強豪でこの手を最初に打ち始めたのは、おそらく高林共平氏である。20年以上前だと思うが、誠文堂の月刊「囲碁」誌上で、プロに挑戦とか、若手アマ強豪総当たり戦(三浦、中園、今村氏らが出ていた)などの対局がよく載っていた。この時の何かの誌上対局で、つける手を見たと思う。 その時の解説が、たしか大竹九段だったと記憶している。解説によると、つけ一本は、以下のように打たれて持ち込みであるから良くない、とのことであった。当時は、こんな石をポン抜かせるという打ち方はあり得なかったのだ。 変化図2 その後いつのまにか、世界中のプロが当たり前のように、このつけ一本の手を打つようになったのである。碁の世界に特許がないのは、幸せなことである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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