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先日のEテレ「人間とは何だ」は、「カイジ」などの作者福本伸行氏をゲストに迎え、AIの勝負事への参加についてアレコレ考える内容だった。野球ファンなら良く知っていることだが、従来のセオリーが統計的には間違っていることが分かって、大きく戦術が変化しつつある。AIの進出で勝負の中の「物語」が失われて行くとか、人間が勝負を好むのは「感情が動くから」など、共感する内容が多く興味深かった。
参考記事 https://plaza.rakuten.co.jp/nipparat/diary/201304210000/
過去、序盤からコテンパンに打ちのめされた思いが強く残っている碁がいくつもある。そのような碁では、序盤から相手の描く物語の通りに進行し、こちらが物語を描けていないのをお互いに感じていた。そのことが、一方的にやられた感に結びついていると思う。ところが、今AIで検討すると、そのような碁の中に意外なほど中盤までは形勢は拮抗しているという碁もある。逆に自分が打ちまわして快勝したはずなのに、中盤まではそうでもないケースもある。これは碁の不思議だ。 決定的に勝負が動くのは、物語が描けない時に嫌気が差したりすっかり萎縮してしまうことが要因になっている。いまさらながら、勝負事には気持ちの持ちようが大きいと思う。
この碁は、私の白番で黒は高い芸を誇るHさん。序盤ひどく打ちまわされたと思ったが検討すると意外とそうでもなく、悲観した中盤に一気に後退してダメにしてしまった。 その後、左辺黒3と劫の受け番で劫材(しかも無劫)を打つという黒の信じられないポカが出て、上辺黒石をただで取ってしまった。この後、右上のように打てば逆転しそうな状況だったが、気持ちが前向きにならず、あっさり死んでしまった。最初から最後まで、物語でも気持ちでも負け続けた人生最悪の碁となった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Feb 17, 2019 02:41:55 PM
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