英語の特長・日本語の特長第4回 : 『英語の特長、日本語の特長』 Hello, everyone!! This is Ken. How are you today ? 通訳者である私は、日本語と英語との対比を常にしております。 日本人にとり、英語のコツは、大きく分けて2つあります。 日本人が英語を使って意思疎通を図る際は、英語の発想で、 意見を表す事を述べました。 英語の発想とは、次の通りです: 『必ず結論(言いたい事:本音)から言う。理由は、その後に論理的に言う』 これは、英語(に限らず、日本以外のあらゆる言語)圏では、 元々多民族集合国家であった事にその理由があります。 色々な民族が集まっているので、自分の意見をハッキリ言わないと、 意思疎通も出来ないし、生存競争にも勝てません。 だから、欧米を始め、中東、中国その他の地域では、 ストレートに意見を言う傾向にあります。 一方、日本では、かなり長い年月、ほぼ単一民族からなり、 そのままずっと国家が形成されております。 家族でも他人でもそうですが、長期に亘ってずっと同じ相手と居れば、 相手の心の動きも読めるし、 『相手の意思が、言わなくても判る・察知出来る』様になります。 更には、日本では、歴史的に、天皇や将軍を軸とする封建社会でしたので、 ストレートに意見を言う方法では、失礼になると考えられ、 わざと別の言い方をして、相手に本音を悟らせる手法を取ってきました。 ですから、日本人は、意見(本音)をストレートに述べるのが苦手です。 例えば、会社などを休む場合、 『すいません、今日はお腹が痛くて、気分が悪いので・・・』と言って、 『だから休ませて下さい』と言う(・・・)の部分を相手に悟らせます。 この日本語の手法自体は、大変素晴らしいものと私は思います。 但し、英語を使う場合には、通用しません。英語では、『私は仕事を休みたい。 理由は、体調がすぐれないから。』と言う順番で言います。 この事は、英語を使う上で大切な事です。 この様な言い方が出来れば、外国人には判り易い英語となります。 これが英語のコツ①です。 英語のコツ② 洋画などを見れば判りますが、私達が中学校で習う簡単な単語が、 頻繁に使われます。簡単な単語とは、have,give,get,takeなどです。 実は、この簡単な言葉こそ、通じる英語のカギを握ります。 例えば、have を使えば、日常生活のほぼ色んな事が表されます。 又、日本語になっている外来語を英語の表現として活用すれば、 通じる英語に早代わりします。 例:『上司の許可は貰っております』 “I have an OK from my boss.” 許可は、OK 上司は、bossで良いです。(OKを持っている)と言い回します。 これが、通じる英語です。 簡単で判り易い英語こそ、通じる英語なのです。 因みに、今、ブッシュ大統領のスピーチやコメントなどが 今、よく報道されますが、その英語は、私たちが中学で学習した 平易な動詞がよく使われます。 「お気に入り」に、ホワイトハウスのサイトがあります。 此処に、大統領のスピーチやコメントが掲載されてますので 見てみて下さい。その使われている英語が知っている単語が とても多くびっくりされるでしょう。 ご質問は何なりと。 末次通訳事務所 代表 末次賢治 拝 |