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カテゴリ:アメリカ映画
『小公女』や『小公子』を書いたバーネットの原作を基にして、フランシス・コッポラが制作総指揮で作られた1993年の作品。
メアリーは、インドの大邸宅でわがままに育ったお嬢さま。でも両親とも忙しくてメアリーの事は構ってくれずにメイドに任せっきり。そんな時インドに大地震が起きて両親とも亡くなってしまう。孤児になったメアリーは、イギリスの伯父クレイブン伯爵に引き取られることになった。 イギリスに到着し、クレイブン家の家政婦頭のメドロック婦人に迎えられたメアリーは、ヨークシャーの荒野を見て憂鬱な気分になる。伯父は妻を亡くして以来その悲しみを癒す為に頻繁に旅行をしていた。 クレイブン家は広大な屋敷で、使われていない部屋も多く自分の部屋以外はあまりうろつかないように言われる。 召使のマーサは親切で、初めは彼女にきつい言葉を投げかけたメアリーも、マーサに心を開いていく。そしてある日、メアリーは10年前に亡くなったクレイブン伯爵の妻が、自分の母親と双子の姉妹だった事を知る。そして、引出しの中に一本の鍵を見つけ、それが伯母の死後、伯父によって封印された秘密の花園ではないかと思い、庭園の奥にある扉を開いた… 有名なお話なので読んでいる人も多いと思う。私も子供の頃大好きな物語で、何度も何度も繰り返し読んだ。原作とは両親が亡くなる部分など少し違うところもあるようだが、これはある程度仕方がない。でも、この映画を観て本を読んで抱いていた荒野や、クレイブン家の屋敷、花園のイメージがぱあーっと蘇って来た。 意地悪でわがままな少女が、自然と親しむうちに優しい子になり、病身だったいとこのコリンも元気で明るい少年になっていくという話しで、自然と人間のコミュニケーションを子供達の成長を通してうたっているが、美しい映像と、子供達の演技も良かった。特にメアリーを演じたケイト・メイバリーがいい。 厳しいイギリス婦人、メドロック婦人をイメージ通りにマギー・スミスが演じている。 この映画も教室に来ている子供達に観せる映画の定番だが、やはり女の子に評判がいい。 荒涼と憂鬱な冬のヨークシャーから、花が咲き乱れ春の美しい風景になる様が素晴らしい。イギリスに行きたい。 美しい風景、自然はすさんだ心を豊にする。そんなストーリーを見事に映像化した作品だと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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