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テーマ:旧い旧い洋画(394)
カテゴリ:アメリカ映画
≪美しき女性をジワジワと追い詰める心理サスペンス≫
この映画は何度も観ているのですが、先日久しぶりに観て、やっぱり面白いと思った次第です。 19世紀末のロンドン。有名歌手の叔母が何者かに殺され、ポーラは叔母の財産を相続した。その事件は未解決のまま、傷心のポーラはイタリアに留学。それから10年後、彼女はそこで出逢った音楽家のグレゴリーと恋に落ち結婚する。グレゴリーの願いでロンドンに戻り、叔母の家で2人は新婚生活を始めるが、ポーラに次々と奇妙な事が起こり始める。 モノクロの映像、霧の都ロンドン。毎夜夫が霧の中外出し、ポーラの部屋のガス燈がちらつき始め、物忘れがひどいとか盗み癖があるとか言われ、自分は精神的におかしいのではないかと思い始める。 途中から犯人は判るのですが、それでもラストまで緊張しながら見入ります。 昔の映画なので、サスペンスとしてもう一ひねりあるといい、とも思えますが、それでも充分に楽しめます。バーグマンの美しさはもちろん、自分自身を追い詰めていく演技も迫力がありますし、なんと言ってもシャルル・ボワイエの整った顔立ちの中の冷淡さとか、怖さがゾクッとするのです。 最後まで余談を許さぬ展開はヒッチコック映画のようでもあり、霧のロンドンの夕刻、事件を捜査するキャメロン刑事はシャーロック・ホームズのようでもあり、何だかワクワクしてくるのです。 キャメロンは10年前の殺人事件を執拗にずっと追いかけているのですが、「ロス疑惑」の今回の三浦元社長の件も執念でしょうかね。今このレビューを書いていてそんな事を考えてしまいました。 GASLIGHT 1944年 監督:ジョージ・キューカー 脚本:ジョン・ヴァン・ドルーテン、ウォルター・ライシュ、ジョン・L・ボルダーストン 原作:パトリック・ハミルトン 出演:シャルル・ボワイエ、イングリッド・バーグマン、ジョセフ・コットン、メイ・ウィッティ、アンジェラ・ランズベリー DVD 【4000円以上で送料無料】【音声・字幕とも日英切替可能】英語学習にも最適!世界名作映画DVDガス燈 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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