カテゴリ:安兵衛の内輪話
昨日の鮟鱇に引き続き、最高クラスのフグでもご覧ください。 愛知県知多半島の先端 帥崎(もろざき)産の天然とら河豚のメス3.3kgです。 これ1匹で、うん万円~♪ オスだとそろそろ白子が入ってくるのでさらに高値ですが、身の状態はメスの方が良いです。 フグは高い魚ですが、特にこういった大きなものは数が少なく、2kgを越えると値段が跳ね上がります。 比較物は昨日に引き続きウチの店の万能酒 若竹本醸造の1升瓶。 1升瓶よりも断然でかいです。 フグの場合は「おろす」と言わず、「みがく」と言いますです。 漢字で「身欠き」と書くのだと思います。 コレをミガキますと。。。 この状態が「みがき」です。 市場では、最初からこの状態のものも売っていますし、魚屋さんに頼めばこの状態にしてくれる店もたくさんあります。 でも、ウチには2人も河豚の免許持っている人間がいますので、自分のところでやりますです。 うう~ん。 旨そう。 非常に良い身の状態です。 赤い模様がありますが、小さい河豚はこの赤いところがうす~いピンクで、ほとんど目立ちません。 身の色も大きくなるにしたがって、無色透明ではなくなってきます。 ですので、大きな河豚の鉄刺(てっさ)は、よくTVや雑誌で見るような透き通るような美しさはありません。 コレくらいのフグになると〆てすぐでは硬いだけで味がありませんので、冷蔵庫で1~2日寝かせます。 ちなみに、はえ縄という漁法で捕りますが、捕ってすぐにではなく、1日以上くらい水槽で泳がせてから〆た方が断然身の状態が良くなります。 ちょっと早めのご予約をいただけると、よりおいしい河豚をご用意できるかと思います。 このフグの肝。 すごく旨そうです。 今まで多くの人の命を奪ってきた魔の食材。 確かに魔力があります。 でも、食べちゃダメなので、処分します。(ToT)/~~~ フグの歯。 生きているときにこんなことしたら、指がなくなります。 それぐらい鋭いし、噛む力も強いのです。 昔、市場の魚屋さんでバイトしていたとき、もっと小さいフグに指の表面の肉をスパッと持っていかれたことがあります。 取り返して半日ほど押さえていたらくっつきましたが。。。 フグは怖いです。 毒も、歯も。
でも旨いんだな。これが。
ってのは、「おくりびと」のセリフでしたかねえ。 白子を食べながら語る山崎努さんの演技は良かったですねえ。 では、今日はこんなところで <m(__)m>
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最終更新日
2009.12.23 10:08:19
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