天使の降りた家

最近、はるとがお兄さんっぽくなってきた。
保育園で年長さんになって、
一番年上で下からも見られている意識があるのか
ママのお腹が段々と大きくなって、
もうすぐ赤ちゃんが生まれる実感が湧いて来たのか

何だか「僕に任せとけ！」みたいな、そんなお兄さん気質が出て来た。
もし無理をしてお兄ちゃんを頑張っているのなら、その反動が出るので
そこの部分は注意して見ているのだが

どうやらそういう感じでもなく
自然にふつふつと湧いてくる、「僕はお兄ちゃん」という
ちょっと誇らしくて嬉しい感情の様だ。




弦ちゃんのスクールバスのバス停に行くまで、少し坂がある。
普段は大した事のない坂なんだけど、お腹が大きくなってくると押すのも大変になって来る。

ある時から、ごく自然な感じで
はるとも押してくれるようになった。
グイグイと、結構力があって随分助かる。
上まで行ったら今度は平坦な道を一人で押して行く。

タッタカタッタカ

最近ようやく車いすよりも背が高くなり
一人で押しても前が見える様になった。
はるとに押されるとフラフラ曲がったりスピードが速くなるので
弦ちゃんも楽しいのか、ぱーっと嬉しそうな顔をして押されている。

どこかにぶつかたり人様に当たったりしたら
もちろんそれは親の責任なので、見ていてハラハラもするけど
それでも彼の誇らしげに車いすを押しながら走っていく姿を見ていると、
逞しくなったなぁーと思う。

そして、実質ものすごく助かる。

バス停まで行ったら、息を切らしている彼に
「ありがとう！助かった！」と言うと
照れたようにふっと笑う。
そしてまた、次の日も黙々と何も言わずに車いす押しを手伝ってくれる。

頼もしいわ～。
ありがとう、はると。






先日の夕方、台所でご飯を作っていると
「ママ！見て！すっごく綺麗な夕焼けだよ！」
とはるとが教えてくれた。



二人でベランダに出て、夕焼けを見た。
素晴らしい夕焼けで、青い空とピンクの雲が合わさって
それをはるとと見れて、すごく感動した。

「今日はこんな素敵な夕焼けをママと見れて良かった・・・」
とはるとが言うので

「ほんとだねー。教えてくれてありがとー。ママもはーくんと見れて嬉しい！」
と言って二人で抱き合って喜んだ。

こんな風に、夕焼けを美しいと思えて
それをママと見たいと言ってくれた心が
何より嬉しいなぁと思いました。

弦ちゃんも一緒に抱っこで連れて来て、
みんなでベランダから空を眺めた夕暮れでした。





そんなハルトさん。
先日、お魚屋さんに行くので、
「何か食べたいお魚はあるか」と聞くと
「うんとね、カレイとハタハタ！」って即答。

好みが渋すぎで面白いし(#^^#)


色んな部分がお兄さんになってきたり、まだまだ甘えん坊だったり
もう！って怒って暴れる事もあるけど、

日々成長している今の一瞬一瞬が
全部大好きなんだな～。