|
カテゴリ:こども
バレンタイン前、我が家でいつも聞いているラジオのRDSでは、 “バレンタインデーにあなたの愛する人へのメッセージをRDSから伝えましょう” といって宣伝していた。
それを聞いたせにーのが、 “ママ、メッセージ 送ろうよ” などというので、 “誰に?パパ? それとも、誰があなたがメッセージ送りたい子がいるの?” と聞いてみた。 すると、 “うん” と元気よく返事をしたので、一瞬考えて、 “でもラジオは聞いてないとだめだから、チョコレートでもあげればいいじゃん、お金持ってるでしょ。” と言ってみた。(イタリアではバレンタインデーにはどちらかというと男性が女性にプレゼントをする)
せにーのがなんだかニコニコしているので、ちょっと突っ込んでみることにした。
“誰にあげるの?” “レベッカ” “好きなんだ、レベッカ。” “うん。かわいい。ちゃらちゃらしてないところがいい。”
そうか。せにーのは、ちゃらちゃらしてる女の子は嫌いなんだ。 なんだかうれしくなってしまった。
“レベッカはあなたが好きだって知ってるの?” “メモの交換したことあるから” “メモ?どんなこと書くの?” “相手にどうしてほしいとか、そういうこと。2年生の時にもらったんだ”
2年生ということは、もう1年もせにーのはレベッカに思いを寄せているのか… 一筋だなぁ
“レベッカはあなたの事好きなの?” “…。” “わからないの?” “なんだかよくわからなんだ。好きなのかな、と思うこともあるし、そうじゃないときもある”
な、なんということだ!レベッカは8歳にしてすでに男心をもてあそんでいるというのか
“じゃ、チョコレート喜んでもらってくれるといいね。” “うん”
そして次の日、二人でチョコレートを買いに行った。 くまさんがついているのとか、ハートの形のケースに入ったのとか、貯金箱になったものとか、 小さなバックのとか、お花がついてるのとかいろいろあって、 せにーのがどうすればいいのかわからない様子だったので、ちょっと聞いてみた。
“お金、いくら持ってきたの?” すると、せにーのはポケットの中から5ユーロ札を出した。
5ユーロ… なんだかせにーのがとてもかわいらしく思えてしまった。
5ユーロの予算で買えるのは、貯金箱の中にチョコレートが入ったもの。 でも、せにーのはあまり気に入らないらしく、お店の人にほかを見せてもらっている。
ひとつ、取っ手が輪になったかわいらしいバックがあった。 中にチョコレートが入っていて、せにーのはそれが気に入ったらしい。 お店の人に聞いてみると、なんと11ユーロもするという。
せにーのは少し考えて、 “ママ、お金貸してくれる?” と、ちょっと恥ずかしそうに聞くので、 私はわが息子の純粋な恋心がかわいらしくなって、立て替えてあげることにした。
家に帰る途中にカードも買って、せにーのは準備万端。
次の日のバレンタインデー。
せにーのは下校するときに、 “レベッカ、はい、バレンタインのプレゼント。” と言って、チョコレートを渡した。 レベッカはとても恥ずかしがっていたが、うれしそうに受け取った。
あ~ なんて純愛 私にもそんな時代があったっけな~
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年02月21日 04時01分47秒
コメント(0) | コメントを書く
[こども] カテゴリの最新記事
|