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ノゾミちゃんの夢を見た。
あれだけの事があったにもかかわらず、
夢に出てくることは一度もなかった。
脳の作りから言えば、
長期記憶に移行しないと夢には出てこない、
なんてことを聞いたことがある。
実際、ムスメやダンナさんのご両親が
出てくるようになったのも、
結婚や出産からだいぶ年月が経ってから。
思うに、きっと自分の中で
それまでの変化に対して、
ある程度の消化が出来たのだろう。
夢に出てきたノゾミちゃんは、
ムスメと変わらない年齢に見えた。
本当に、天使のように美しかったんだよ。
だけど、両手首、両足首先がなかった。
残酷だね、夢の中でも、
医師に宣告された記憶はきちんと
わたしの無意識の中にも残っていたらしい。
ただ、夢の中でノゾミちゃんは生きていて、
家族として生活していた。
笑いながら毎日を過ごしている
家族を、他人の目から見ていた自分。
目が覚めたとき、
夢の中で、ノゾミちゃんはあのまま
笑顔で暮らしていくのかな、と考えたら、
少し嬉しい気持ちになったのでした。
↑こうやって、時は流れていくのです…。↑
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