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イタリア農苑で一緒に米作りをする仲間を募集します。

田植え、草踏み、水管理、稲刈り。
相生農法は、自らが天地に学び、体験から身につけていく農法です。
福井農苑で一連の稲作を実践してからイタリア農苑に派遣されます。
まずは、興味のある方、ご連絡お待ちしています。

福井農苑ブログ(別窓)がひらきます。

農哲@イタリアの日記 [全21件]

2010年7月7日楽天プロフィール Add to Google XML

帰国へ。
[ 心の窓 ]  


1315.jpg

ついについにお別れの時がきた。

一つのことに集中できた幸せ。
家族のように扱ってくれた幸せ。
泥まみれになりまくれた幸せ。

ここには数知れない幸せにあふれていた。

完璧ではない。しかし、何かは残せた。
そして、一番の大きな収穫は「自分」の発見。
ここに来たことであきらかに心境は変化した。
今後やるべきことの重要性がわかってきた。

それは、一つところで留まっていてはわからなかったこと。
一つの所に留まった水はやがて腐る。
しかし、濁ったようにみえた水も流れがあれば、やがては透き通る。
一瞬でもあの水のような存在になれたような気もした。

何かに固執していた自分がいた。
それが少しひっぺがされた。
自分が生きていること自体が奇跡だと自信を持っていえる。

「今を生きる」
「今に集中する」
そこから得られる限りないよろこび、うれしさ。

他に何を求めるのか。
何にもいらないじゃないか。


Ugoと最後に田んぼを見に行ったとき、
「あっちの方はもう草に覆われはじめているけど、収穫できるのか?
君はあの草(ヒエ)でも食うのかい?」
と笑いながら言った。
笑顔で、「もちろん、あの草を食べるさ」
と答えた。

もちろん、今後も鴨をうまく活用したり、
ある程度の除草をしたり(一応ルカがやる予定)
と収穫ができるように努力はする。

それはもちろん重要なことなのだが、
実はそれが一番ではないような気がしている。

では何が重要か。

それはそこに残った思い、情熱、空気。
それらは、いつかはそこに種をおろし、やがて芽を出す
そして何かに変化する。
それこそが僕の一番望むこと。

とりあえず、どうなるかはわからないが、
まだまだ十分ではないかもしれないが
できる限りの「思い」をあの田んぼには注ぎ込んだ。


結果はどうであろうと、それはすでに完璧なことで
後はその起きたことに対してどう智慧をもって対応するか。
例えば、ヒエが育ちすぎたとしても
それを収穫して商品化すればいいんじゃないかな。
けっこうおいしいし。
(もちろん、米が収穫できるに超したことはないのですが…)

何をおそれているのか。
何かを求めて、それに固執しすぎてでる我欲。
それをみつけてちょっと解放してやる。
そうすると、何にもない「空」な自分がみつかる。

ここに来たことの一番の収穫はそれ。

結局、世間体みたいなものに影響されて、
こうならなければ駄目だとか恥ずかしいとか
そういった心配やおそれが生まれる。
でも、それは目で見える現象であるかもしれないが、
それはたんなる表面的なことでしかない。

どうでもいいこと。

あることに思いを集中させる。ただただ、黙々と。
それだけでいいんじゃないかな。
別にとって食われるわけでもないし。
(まあ、とって食われてもいいけど)

そういう「思い」をどんどんどんどん
出せる場を作る、
そして、あの自分を見つける。
それがなんだか大切なんだなと
思えるようになってきた。


言葉でしか理解しようとしない彼らにも
少しはわかってもらえただろうか。


とにかくも、うれしいことにNadiaとMaraが2人で
空港まで見送ってくれた。最後に手紙ももらった。

いつ戻るんだと何度も聞かれて
「9月には戻ることを望んではいるけど…」
と答えるのが精一杯。
でも収穫の時には戻る予定ではいる。

今回は火山灰の影響もなく、無事に飛行機は飛んでくれた。

1353.jpg

一旦、ロンドンに入る。
懐かしいレストラン。
人と人との交流の場。交差点。
今回もなぜだかこのタイミングで
スコットランドの二人と福井の遊さんに会う。

別に選んだ訳じゃないけれど
「思い」が集中する場のようだ。

何ヶ月ぶりにあったかわからないけれど
やっぱり一瞬のような気がした。

巡り巡ってロンドンいただき繕レストラン。
スコットランド、福井、イタリア、北海道…。

それぞれの場でそれぞれの与えられた役割をこなす。

各々の得意分野・個性を活かせる場所。
そして引き出させてくれる場所。
新たな自分を発見させてくれる場所。
こんなに楽しい空間があってもいいのだろうか。

さあ、北海道に戻りますか。

Yasu

1149.jpg


最終更新日時 2010年7月11日 12時39分51秒
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2010年7月4日

最後の発見
[ 心の窓 ]  


イタリア滞在も残すところあとわずか。
ずっと草踏みをしていても良かったが、
最後の日曜日は彼らの提案でNadia(Fulvioの奥さん)の
生まれ故郷を訪れることにした。

1261.jpg

ここは山間僻地の谷間にある集落。
昔はでかい毛織物工場が2つあり、相当栄えていたそうだが、
今はそのうちの一つは閉鎖、もう一つは規模を大幅に縮小して
細々と続けているだけ。
人口は以前の半分以下、
大部分は60歳以上の年金生活者。
そして、モロッコをはじめとした他の国からの移民。
若者はcitta(都会)へと流れていく。

…移民ということをのぞけば日本とほとんど似た状況。
先進国がたどる末路というのはどうやら同じ感じになるようだ。

しかし、日本の田舎と違う点を一つ見つけた。

それはここの風景にある。
一度は木を切り倒したという状況は日本と同じ。
太い木はあまりない。
しかし、彼らはめんどくさがりやだったのだろうか
幸運なことに、無理な植林はしなかった。

その結果、ここの風景は見渡す限りの雑木林。

1275.jpg

幸いだ。

この差は大きいように思われる。

すでに何十年以上も経過して、もとの状況に戻ろうと努力している雑木林。
かたや何十年以上も経過して、疲弊してきている植林の森。

そして、この雑木林にはこの地域ならではもう見慣れた
Acacia(エンジュ)、Sambuco(ニワトコ)、などの木の他に、
無数のCastagno(栗の木)が!

Nadiaの母の実家のある集落へと続く旧道。
地面をみるとそこかしこにあのイガイガが落ちている。

なんて恵まれた土地なんだろう。

今では、この現地の人もほとんど
見向きもしなくなってしまったらしいが
昔はここの人たちにとって貴重な食糧だったという。


1284.jpg

さらに、ここは水が豊富な地域。
いたるところでfonatanaと呼ばれるわき水がでている。
ということは、この辺りはやっぱり雨が多いことでも有名な地域
とのこと。
そして、ということは、川遊びをしようと
とある川の上流のほうに着いたところに
夕立が直撃。
あわてて戻ることに。

そして、その帰りの道すがら
ついに見つけた。

ワイルドガーリック。
(行者ニンニクの一種)
1288.jpg


かねてからこのイタリアのどこかにはあるのでは
ないかと思っていたが、
ついに最後の最後になって出会うことができた。

もちろん、彼らイタリア人に食べる習慣はない。
もう時期も過ぎていて種になっているものばかりだったが、
かじってみると、あの特有のニンニクの味。


よく周りも見渡せば
自分たちを助けてくれる物が
必ずそこにあるはず。


このワイルドガーリックもそれの一つなのだろう。
この農耕には不向きな地で人間を助けるために
生えてきてくれたのかもしれない。
まあ、この辺りにはそれ以外にも
たくさんの天からの恵みにあふれているようにも思えるが。

恵まれている地だ。


にもかかわらず、その足下には見向きもせず
彼らはかえって遠くからのどちらかというと不自然なものに
手を出していく。
気がつけば、不自然な体になっていく。
見渡せば、ここイタリアも病気の人ばかり、
特に肥満率は相当なもの。
カナダでも、イギリスでも多いなと思ったが
ここもなんだか異常なほど。


先進国がたどる末路というのはどうやら同じ感じになるようだ。

内部からおかしくなるのだ。
体も国も同じ。

それはどうやら不自然な姿ではあるが、
宇宙の摂理の一部であるように思われる。

悲しいことだけれども、
すでに決まっていることのようだ。

静かに、静かに、今は静かに
天はバランスをとるべく動き始めている。


この2ヶ月間の総決算のような日。

どうなるかはわからないが
できる限りのことはやりたい。
先がどうなるかはなんとなく読めてしまうが
かたやこのすばらしい自然をみていると
希望にあふれているようにも思える。

とにかく、ここイタリアに来たことの重要性を
農業という観点でなく
また別の視点からも
改めて認識できた日でもあった。

Yasu


最終更新日時 2010年7月10日 5時33分39秒
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2010年6月30日

再び、待つ。
[ 心の窓 ]  


1113.jpg

田植えが無事終わった。

さて、次は帰る前に一度は手押しの除草機で
除草をしたいところだが、
またまた税関に引っかかってなかなか来ない。
(イタリアには着いているのだが)

ということで、待つ間、
稲と稲との間の草踏みをすることにした。

ルカが去ったことで
また一人で田んぼにいる時間が多くなった。

朝、一人黙々と草踏みをするのは
なんとも気分がいい。


言葉というのは必要かもしれないが、
なんだかちょっと話せれば、それ以上
もしかしたら必要ないのかもしれない。

ルカがいる間、
口数が多くなった。
もちろん、英語だからそれでも
伝えきらないこともあるけど、
イタリア語だけの毎日とは雲泥の差。

でも、なまじっかしゃべる相手が出てきたことで
別に話さなくてもいいことまで
話しているような気がしてきた。

誰がしゃべっているのかわかないけど
もう一人の自分みたいなのが
勝手にしゃべりだしている感じ。

そして、不思議なことに
日本語だと遠慮して言わないことも
英語だと遠慮なしにいえてしまえそうになる。


言葉というのは力をもっている。


植物はもしかしたら
しゃべることもできるように進化できたのかもしれないが
あえてそれをやめて、黙々と生きることにしたのかもしれない。

田んぼに毎日つかっていると
なんだか言葉がなくても
稲となんとなく意思疎通ができそうな
気がしてくる。
一日一日、成長してくれて
違う姿を見せてくれる稲たち。

「おい、水がたらないよ」
「こっちはまた水がおおいんだよねえ」

そんなふうに感じてしまうということは
この僕の脳みそにたまった経験から感じる
こともあるのかもしれないが
彼らがそういう風に感じるように
しむけているようにも思えてくる。

最初、手で植えた場所。
今、彼らはちょうど成長期。

せめて少しでも手で植えたい。
という思いになったのも
多分に僕の脳みそからでた思いもあるのだろうが、
ほんの少しは彼らがそう思うように
しむけたような気がする。

その手で植えた部分。
奇跡のように苗が復活してきた。

最初、黄色かったのが
太陽・水・土の力で緑色に変わっていった。

1126.jpg

僕はもうまもなく帰ってしまうけど
(7月6日イタリア出発、
ロンドン経由で7月9日日本に帰国)
じゃああと誰がこの田んぼを管理するんだ!?
ということになり、
僕の後釜として
鴨をすえることにした。

試しに、まず2羽を購入し、さっそく田んぼに放つ。

最初、おびえていたが、しばらく経つうちに
田んぼを泳ぎ始める。

どれだけ除草効果があるのかは未知数だが
まあ、好き勝手に田んぼの中を
泳いでもらうだけでもいいと思っている。

今のところ、この田んぼが気に入って
くれているみたいで、居着いてはくれている。
でも、どちらかというと休んでばかりいるが・・・

まあ、とにかくそんな田んぼの風景があるだけでも
ちょっとほっとする。

1134.jpg


あと一息。
そして、この夢物語みたいな世界も
あともう少し。
でも、この気持ちが持続するならば、
例え、日本に帰ったとしても
この夢物語は続くだろう。

ほんと、できないことはないんだなあ。

Yasu



最終更新日時 2010年7月2日 14時25分2秒
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2010年6月25日

田植え
[ 作業記録 ]  


23日(水)。
今週は天気が良い。
絶好の田植え日和。

少々のメンテナンスの後、
田植機のエンジンをかけてみる。

いとも簡単にかかってくれた。

やっとやっと田植えができる。

誰しもが驚く。
「一体こんな機械、誰が発明したんだ!?」

日本人らしさがぎっしりつまったこの精密な田植機。

苗が伸びすぎて機械に負担がかかりすぎるのでは
とちょっぴり心配したが
そんなことはかまいもしないほど
快調に動いてくれる。
彼も活躍する場を待っていたみたいだ。

手植えで一日かかるところを
この田植機では10分くらいで終わった。
ほんとに一瞬。

854.jpg
857.jpg


順調な滑り出しだったが、
突然異様な音がする。
慌てて田植機を陸に引き上げる。
一本の針が曲がってしまった・・・
そして一部の部品が破損・・・

やっぱり、何か起こらないわけがない。


しかし、ほんとに面白いことに
予備の針を福井で用意してもらっていたのと
破損した部品はあってもなくてもいい部品だったのと
Ugoの器用さ
という
なんだか完璧なシチュエーションで
この田植機は直ってしまった。

そして、その破損した部品を
取り外した時、
ぽろっと落ちた物があった。

石だ。

手で植えていたときも
たまに石に当たった。
おそらく、かなり見えないところでは
石がごろごろしているかと思われる。

そう、ここイタリアでは
田んぼの石を完全に取る必要がないのだ。

すごくしっくりきた。
天は必要なできごとを必要な時に起こしてくれるようだ。

こんなところまで文化の違いがでるのがまた興味深い。


田植えの再会。
以降、何事もなく順調に動く。

そして、ルカも田植機の操縦に挑戦。

971.jpg


あっという間の田植え。
次の日の午前中にはほとんど終了。

おそらく、準備万端で何事もなくスムーズに
田植えができれば
この手押しの4条の田植機でも
一日1町歩ちかくできるのではないか。

1001.jpg


枯れてしまった苗もあったし、
地面はでこぼこで水平でないし、
根付きの悪い苗もたくさんある。
そして、かなり密植にしたので、
苗が足りなかった。

いろいろあげていったらきりがないほど
反省点はある。
それでも、田植えは終わった。
後は天に、稲の生命力にまかせるだけ。
そして、ちょっとした手助け(除草)もやれるだけはやるつもり。


田んぼには常に水を流し続ける。
水は流れていないとどうもいけないようだ。

彼らをずっと見届けるのも
いいかもしれないが、
そろそろ僕自身も流れる時がきたみたいだ。


土に触れるというよりも
水に触れる。
その感触がなんともすばらしい。

裸足で田んぼに入って感じる一体感は
大地からくるばかりでなく、どうやら水からもくるみたいだ。


Yasu



最終更新日時 2010年6月30日 13時1分56秒
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2010年6月22日

到着。
[ 作業記録 ]  


動いた。

ついに田植機がくることになった。
税関を突破したという知らせが。
しかし、いつここに到着するかはわからない、
明日か明後日か、はたまた・・・。
イタリアはこういうことが
常日頃だそうだ。

ずっと手で植えていても
それはそれでよかったのかもしれないが
とにかく一刻もはやく田植えしようということになり
ルカのアイデアでレンタカーで
はるばるここから100キロほど離れた
ミラノ郊外の倉庫まで田植機を取りに行くことにした。

「イタリア人はとにかく本能で動く。
行動するとなったらもうすごいはやさ。」
とWさんが言っていた通り。

気がつけば、高速道路を飛ばしているルカがいた。

958.jpg

夕方18時までに着かなければ
倉庫が閉まってしまう。

最初、余裕かと思われたが
案の定、渋滞に巻き込まれる。

やっぱりなあ。
流れをちょっと無理にでもねじ曲げようとしたときには
絶対何かが起こるのだ。

でも、これは必要な変化だと確信していた。
そう思うと渋滞の中でも
妙に静かで安らかで、この上なく幸せな気分になった。
隣で焦っているルカには申し訳なかったが・・・。


幸い、倉庫に電話したら
待っていてくれるとのこと。
(このへんもイタリアらしい気がする)

どうにかこうにか18時半すぎに到着する。


感動の田植機との面会。

951.jpg
947.jpg


これがはるばる海を渡ってきたんだ。

とにかく、夢物語みたいなことが
現実で起こっている。

ついについに手に入れた田植機。
明日からはうまくいけば田植えが始まる。

家に帰ると
みんなが、一緒になって田植機の到着をよろこんでくれる。

ほんとそれだけで充分。

長い長い待ち時間だったけれども
やっぱり必要な時間だったんだ。

じゃなきゃここまでの
感動と感謝は生まれかったかもしれない。

いや、むしろそれが足りなかったから
田植機も到着できなかったような気がする。

どこか誰かしらの気持ちが欠けていたのかもしれない。

なんだかまだまだ終わってはいないけど
一つの山は越えた。

ひょんな形で祈りというのは
天に届くようだ。

962.jpg

Yasu


最終更新日時 2010年6月27日 21時11分44秒
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2010年6月21日

心強い味方
[ 作業記録 ]  


18日(金)、ついにルカが到着。
イタリアは二人体制になった。

田植機がくるのを待つ間、
できる限り手で植えることにしたので
さっそくルカも初体験の田植えをする。

883.jpg

おそらく、イタリア中で
ここでしか体験できないだろう。
手での田植え。


そして、月曜日。
ひょんなことで北海道で知り合いになった
イタリア在住のWさんが
半日、手植えの手伝いに来てくださった。

晴天。
3人集まれば、もう田植え祭り。
ということで、
残しておいた赤米をみんなで植えることに。
ルカは足の調子がよくないのだが
できる範囲でこのお祭りに参加。

942.jpg


手よりも口の方が
動いていたような気もするが
こうして数人でする
農作業というのもやはり楽しい。

時間を忘れる瞬間。

いつかはここイタリアでも
何十人か集まって
田植えをしてみたいものだ。

840.jpg


なんだかんだいっても35枚分くらいは
終わった。

苗がもうすでに枯れかかっているのもあり、
かなり密植にしたので
これで1反ちょっとくらいにしかならないのだが
それでもほとんど一人でも1反以上できちゃうんだなあ。
ほんとにびっくり。

826.jpg
843.jpg

1反分の米というのは標準で考えて
一家族が1年間で食べる量くらいになる。

一人でほとんど手作業でも
どうにかこうにかできるのだから
例えば、これが家族ぐるみでとか仲間でとか、
そして機械でもあれば
できないわけがない気がしてきた。

そして、万が一余れば、
加工する。保存する。そして商品化する。

どうも、世間一般では
収量とか売ることを前提に
ものごとを考えてしまうが
それよりもこうして実際やってみて
作ってみて
さてどうしようか
と考える方がやっぱりしっくりくる。


「なんで手で植えるのか、
田植機をなぜ待たないのか
そのほうが効率的じゃないか」
とルカもいったが
もちろんそうだと思う。

でも、苗の気持ちになったら、
何度も待たされて、
今度こそOKかと思いきや
でもまだ駄目ですと言われて
それじゃもうもういいやと
成長するのを諦める奴も出てきて当然のような気がする。

彼らに対して、
なんだかほんとに申し訳ない気持ちで
いっぱいなんです。

何にもできないけど、せめて少しでも
植えることができれば
彼らも希望を持つんじゃないかな
となんとなく思って
はじめてみたこと。

効率とか非効率とかそんな問題ではないのだけれど
まあ、たぶんに自分の性分もあるのかなとも思ったり。

どちらにしろ
後々、振り返ってみれば
みんなにとって良い思い出話になるのではなかろうか。

それだけでも
手で植えはじめたという価値は絶対にある気がした。

805.jpg

By Yasu



最終更新日時 2010年6月26日 13時49分43秒
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2010年6月16日

田植えはじめと梅雨空
[ 作業記録 ]  


結局、田植機がしばらく来ないみたいなので
(よくわからないが、諸事情により
来週の火曜に届くとのこと。
こういうことはよくあるので慣れっこです。)
届くまでの間、できる限り
手で植えることにした。

というのも、田植機が来ると思い、
すでに何十枚かの苗は準備万端の状態に
してしまったので、
せめてそれだけでも、植えてあげたいと思ったのだ。

727.jpg


周囲には
「正気か?」
と思われた反面、
何やら面白そうなことをするなあ
といった反応。

こんな機会でもなければ、
何十枚分の苗ケースを手で植えることなんか
経験できないだろう。

問題は、どうやってまっすぐに植えるかと
いうことだったが、
トラクターで代掻きをしてもらった時に使った
田んぼを平らにする機械が
ちょっと溝を作ってくれるので
それを利用することにした。

717.jpg
715.jpg
719.jpg


なんとかいける!

とりあえず、日本のコシヒカリから植え始める、
・・・と始めてから20分も経たないうちに
夕立が・・・。

750.jpg

そう、先週よりイタリア・ピエモンテは天候不順なのだ。
特に今週は毎日雨が降る。
Fulvioが
「君が雨を持ってきたんだ」
なんて冗談で言っていたけど
たしかに、僕がいる間、雨は多い。
普通こんな梅雨空はイタリアではありえないとのこと。
まあ、でも現実に梅雨みたいな天気は起こっているので
どうしようもないが。

よく考えれば
例え機械が予定通り今週頭に来ていたとしても、
この天候ならば結局、容易に田植えできていなかっただろう。

そして、日照時間もほとんどないので
成育にも影響がでたかもしれない。

やっぱり、うまくできているもんだ。


昨日はこっちにきて虹を初めて見た。
なんだかんだいっても、
今までやってきたことは無駄じゃない
と確信した一瞬。
うれしかった。

745.jpg

さあ、明日からは田植え三昧の毎日だ。


Yasu



最終更新日時 2010年6月18日 13時15分35秒
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