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カテゴリ:鉄道話題
22:15に上野へ向けて金沢駅を出発する急行能登号。
その3分後に発車する最後の金沢発着の寝台特急、北陸号。 いよいよ今夜、上野・金沢両駅出発の便をもって半世紀ちかく続いた歴史に幕を下ろします。 このサイトを運営する中で、数々の列車廃止などに立ち会ってきました。 のと鉄道能登線、富山港線、北陸鉄道金名線、快速ムーンライトながら(自由席)etc... だけど、それら以上に寝台北陸・急行能登の廃止は本当に悲しくて仕方がありません。 私が生まれて初めて”寝台特急”というものに乗ったのは紛れも無く「寝台特急北陸号」。 当時、中学生だった私が初めての上京に利用したんです。 見るもの全てが新鮮でした。 そして、個室から流れる高崎線沿線の風景を見ながら、「あぁ。東京へ来たんだな」と感じました。 今でこそ笑い話ですが、当時鉄道について全くの知識皆無だったので、初乗車時にカードキーの 使い方が分からず、車掌さんに教えてもらったということもありましたw 時が経ち、最近ではコミケ帰りに戦利品整理するには格好の場所でもありました。(ぉ そして、同じ路線を走る急行能登号。これは北陸号よりも、深い愛着のある列車です。 お金がない学生時代、少しでも旅費を浮かせるためにと自由席に乗り込んだ思い出は数知れず。 学割運賃+急行券1,260円で東京に行ける魅力は、とても大きかったです。 車両は古いけど、サンダーバードなどの新型より心なしかふかふかの座席。減光される車内。 東京で目一杯遊んで、能登に乗って気付いたら進行方向が変わってて、津幡駅に到着してた!? ・・・なんてもこともありましたね。 あの時は、本当に焦った 能登に乗るときは、いつも決まって9号車の一番運転席側の座席をキープしてましたね。 この2つの列車。 鉄道ファンとしてではなく、石川県の人間として・・・いや、私の学生時代の大切な思い出として 心に残っているので、本当に悲しくて、無念で、涙が出てきてしまいます。 どちらの列車も朝日が目に入れば、東京・金沢でした。 車窓から都会のビル群をみて「あぁ、東京へ来たんだな・・・」と心躍らせたり。 田園風景など見慣れた北陸の景色をみて「地元(金沢)へ帰ってきたんだな」と、ほっとしたり。 そして、4年後の北陸新幹線開業へバトンは渡される。 特に急行能登号は、一度廃止になったけど、再び蘇った奇跡的な歴史をもつ夜行列車。 もう、定期夜行列車として復活することは無いだろうけど、北陸新幹線開業時には 「のと」・「ほくりく」・「はくさん」といった名前で復活してくれたら・・・その日を待ち望んでます。 2つの夜行列車は、廃止と同時に夜の暗闇の中へ消えていく・・・。 いや、私はそうは思いたくない。 北陸号・能登号も明朝には、夜が明けた明るい上野・金沢両駅のホームに入っていく。 両列車は今夜発の便でラストランだけど、私の心の中では、いつまでも走り続けます。 「能登、また会おうよ能登!」 そして、寝台北陸もね♪ ■ 和倉-東京間に新高速バス 丸一観光、きょうから毎日運行 そして、明日から北陸⇔東京間の移動手段は、高速バスに完全移行。 このほかJRバスが東京駅。西東京バスが渋谷駅に高速路線バスを増発させます。 ウィラーエクスプレスの新路線、七尾・和倉・金沢⇔東京線には、新型独立3列座席の ”リラックス・ワイド”仕様車が導入されます。 果たして、これが夜行列車の代替になるか・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010/03/12 10:36:20 PM
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