420250 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

parmi les jours suspendus

parmi les jours suspendus

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

junjun081359

junjun081359

Calendar

Favorite Blog

まだ登録されていません

Comments

http://buycialisky.com/@ Re:二題(11/10) where to purchase cialisbuy generic cia…
http://buycialisky.com/@ Re:藤原歌劇団「ルチア」(03/04) online pharmacy india cialiscialis 5 mg…
http://buycialisky.com/@ Re:平日の朝、ときどき(01/31) buy cheap online prescription cialis so…
http://buycialisky.com/@ Re:箏とオーケストラ(04/14) review of cialis blackcialis dosing inf…
http://buycialisky.com/@ Re:学生から教えてもらったエピソード(4)(02/16) interaction between viagra and cialisdr…

Freepage List

Headline News

2008年12月01日
XML
カテゴリ:日常
講義の枠で、しばらくあたためていた企画を実現した。
SonyのRollyという「歌って踊れるスピーカー」「踊るウォークマン」
(いずれも適当な、いいかげんなキャッチフレーズ)
を10台つかってバレエをおこなう、というものだ。
もともとは日本最高のサウンド・エンジニアでありミュージシャン、
オノセイゲン氏が発想したもので、
何か月かかけてプログラミングをし、
7月、スイスはモントゥルー・ジャズ・フェスティヴァルで初披露した。
“Le Petit Ballet des Rolly”はこんなかんじ↓
http://www.rollyballet.com/news_jp
日本ではまだ、大人数の前で公開したことはなく、
この講義でが初となる。

例年、かなりの人数が履修するが、今年は半分くらい。
せっかくお客さんを招くのだから、と卒業生や在校生、
さらにはK先生と、先生の担当するメディアアートの学生にも声をかけ、
けっこうな人数が揃った。

Rollyは小さいので、2-30人に前に来てもらい、
囲んで見ることになる。
準備にちょっと時間もかかる。
そのあいだ、何もしていないわたしは、
学生たちが退屈してしまわないか
----いまの子は我慢がないし----やきもきしたりするのだが、
実際に、初回の演戯(?)が終わると、
自然に拍手がわきおこって、びっくり。
え?
なぜ拍手?
誰に?
Rollyたちに? 
それともプレゼンテイターたるオノさん、佐藤さんに?

タマゴ型というのかラグビーボール型というのか、
そんなRollyが、腕のように両脇をひろげ、くるくる回転し、
いくつも発色し、音楽をならす。
脇は片方ずつ閉じたり開いたりするので、
音はもわんとくぐもったり、クリアーなものとなったり。
10台はそれぞれ別の音、パートを搭載されているので、
近くにいると、音源が動いて、聞こえ方も変わるのがわかる。
群舞でおこなうバレエの1人1人が、
それぞれ音楽も奏でている、というイメージか。

10台は、メタレヴェルで統御されているわけではない。
1台1台は個別にセットされる。
同時に動かしても、ちょっとずれたりするようなのもいる。
機械であっても、けっしておなじではない、
そこが、じつはヒトとよく似ているのだ。
パソコンだって、おなじ機種でありながら、
よく壊れたり、癖があったりするのもあるように。
だから、
扱っていると、ヒトと接しているのとおなじような態度をとるようになる。
もしかすると、そこには「動く」こと、動くものに対するヒトの、
いや、生きものの反応というのがあるのかもしれない。
猫や犬の、動くものへの反応はどうだ。
手にとって、動く。音をだす。光を発する。
機械とわかっているのに、何か、生きものであるようにも感じている。
(かつて高橋悠治が、昆虫ってほとんど機械でしょ、と言っていたのを
想うだしてしまうのだが)
ずしりと、ある重量があって、それがもごもごと動いているのを、
昆虫とか、何らかの生きものとして、どこかで感じている。
群舞しているのに、ひとつだけはずれていくと、
だめだめ、そっちじゃなくて!
となるし、
うまくいくと、
よしよし、
となる。
擬人化、とまでいかなくとも、擬ペット化している。
Rollyが、Sonyのなかの、
ほかでもない、
ロボット犬Aiboとおなじ部署で開発されたのは、偶然ではないだろう。

教室には、
Rollyを開発してくれた方の1人と、広報をしていた方が
いらしてくれた。
何と、2人ともこの大学、理工学部、文学部のそれぞれOBであるという。
(バドミントン部で知り合った、というのは笑ったが)

1台1台は別個で、全体をコントロール、統御しているわけではない、
ということは、
ヒトとおなじ、ということだ。
バレリーナはそれぞれ別の人格を持っている。
生活も性格もスキルも違う。
でも、おなじ場において、おなじ曲で踊ることがある。
間違えるものもはずれるものもいる。
ヒトができることを機械がする、
ということではなく、
そういうことをすることで、
逆に、見えてくるものがある。
そんなことを学生たちも感じてくれるといいのだけれど。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2008年12月03日 23時10分56秒
コメント(1) | コメントを書く
[日常] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.