379847 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

高齢猫の慢性腎不全闘病記

高齢猫の慢性腎不全闘病記

慢性腎不全とは-高齢猫の慢性腎不全闘病記-

慢性腎不全とは

慢性腎不全とはどのような病気か?

腎臓はネフロンという機能ユニットによって構成されていて、ネフロンは一度壊れると二度と元には戻らないそうです。
慢性腎不全とは、このネフロンの崩壊が通常より速く進んでしまう進行性の病気です。

しかし、全ネフロンの75%を失うまではほとんど無症状のため、飼い主さんも気付かずに放置してしまうことが多いようです。
とはいえ、まったくの無症状ではなく、多飲多尿などは多く見られるようなので、この段階で気付くことができれば後で後悔することは少なくて済むかもしれません。
75%以上ネフロンが失われ、腎不全が進行すると、血液中の有害な老廃物を取り除くことができなくなり、体の中に蓄積されるようになります。
この状況になると血液検査で「BUN」値、「CRE」値が上がり始め、嘔吐、食欲不振、体重減少、脱水症状などの症状が出てきます。

腎不全末期になると、尿毒症が進み、各症状も深刻化してゆくようです。
腎臓以外の機能もダメージを受け、残された命は大変短くなります。

慢性腎不全の場合、壊れた腎臓が回復する可能性はほとんどありません。
治療は病気の進行を遅らせ、少しでも長生きできるように、が目的となります。

どのような治療法があるのか?

初期の腎不全では、リン・ナトリウムの制限が主体となります。
たんぱく質も制限する場合が多いですが、過度に制限すると食欲不振や体力低下を招いてしまうこともあり、最近では必ずしもではないようです。
毒素を吸着する活性炭も有効とされており、コバルジンやネフガードなどといった活性炭粉末(または錠剤)が使用されます。

腎不全が進行すると、食事療法では軽減しきれないほどに、体内に老廃物がたまってしまいます。
体重減少が顕著にみられるころには、自分で必要量の食事を摂取できなくなっているため、あえてたんぱく質の制限をすべきでない場合も多いようです。

皮下補液を行う、という選択もあります。
皮下補液とは、水分と微量のビタミンを猫に注射して、脱水症状を緩和させるものです。
緩和させるだけで、腎不全の進行を遅らせることはできません。
自宅で補液を行うこともできるようですが、ニャンタンの場合は病院で受けています。

高齢猫の慢性腎不全闘病記TOP > はじめに > 慢性腎不全とは



© Rakuten Group, Inc.