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ねこのきもち.ep12

オペラの話(1)

ここでは、大好きなオペラのあらすじを紹介します
プッチーニ作「トゥーランドット」
プッチーニ歌劇「トゥーランドット」全曲指揮:ジェイムズ・レヴァイン
演出:フランコ・ゼッフィレッリ
プッチーニ歌劇「トゥーランドット」全曲指揮:ズービン・メータ
原作の舞台である紫禁城でのライヴ
舞台は、昔の中国(北京)

第一幕
物語は布告官が読み上げる皇帝の布告から始まります。
「北京の民よ。掟はこうである。
トゥーランドット姫は、王家の血を引く者で姫の出した3つの謎を解いた男を
夫に迎えるが、謎を解けなかった場合は、打ち首である!
ペルシャの王子は運がなかった。彼は今宵月の出とともに死ぬであろう」

興奮する群集たちとそれを乱暴に追いやる衛士たちで広場は大混乱。
その中で一人の老人が倒れ、付き添っていた女性が助けを求めます。
若者が手を差し伸べ、老人を見て驚きます。
なんという偶然でしょう!老人は若者の父親だったのです。
老人はダッタンの元王ティムール、若者はその息子カラフ
そして女性はティムールの忠実な奴隷リュー
戦いに敗れ国を追われた三人は、遠い異国の地での再会を喜びます。

ペルシャの王子の処刑が始まります。
静かに処刑台へと向かうペルシャの王子を見て、興奮していた群集は我にかえり
口々に助命を願い始め、流浪の王子カラフは、残酷な姫への怒りを露にします。
宮殿のテラスに姿を見せたトゥーランドット姫は、群集の声に耳を貸さず
ペルシャの王子の処刑を命じ、奥へと姿を隠します。

姫の姿を一目見て、流浪の王子はその美しさに魅了されます。
この世の者とも思えぬ美しい姫への想いを口にし、自らも3つの謎に挑もうとする王子。
必死で止める父ティムールとリュー。
三人の大臣も思いとどまるようはやし立て、ペルシャの王子の最後の叫びが届きます。
しかし彼らの願いも虚しく、カラフは挑戦するための銅鑼を鳴らします。

第二幕
新たな挑戦者の登場で、三人の大臣はこれまで何度も繰り返してきた儀式の
準備にかかります。内心では、今度こそ姫の出す謎を解いて欲しいと願いつつ
しかし、今度もまたダメだろうとあきらめながら・・・

謎解きが始まります。しかし偉大なる皇帝アルトゥムは、
自分は若い命を奪いたくないのだ、と挑戦をやめるよう勧めます。
カラフは皇帝の勧めを拒み、姫の出す3つの謎に挑戦することを宣言します。

トゥーランドット姫は、自分が何故このような残酷な方法で夫となる人を選ぶのかを
語り、カラフに第1の謎を問いかけます。
「暗い闇夜に飛び交い夜明けとともに消える。
夜毎人の心に生まれ、夜明けには死んでいくものは何か」
カラフは自信を持ち、力強く答えます。『それは希望だ!』と。
苛立たしげに、姫は次の謎を問いかけます。
「炎のように燃え立ち、揺らめく。夕日のように紅く、あるときは熱く、
またあるときは冷たい。お前の心に叫び声が聞こえるものは何か」
アルトゥムや群集が励ましの声をおくり
ティムールやリューは息を呑み見守ります。
再び彼は、力強く答えます。『それは血だ!』と。
後のなくなった姫は、カラフの目の前まで降りてくると、睨みつけながら
最後の謎をかけます。
「氷のように冷たく、お前に火を注ぐ。
お前を自由にし、奴隷にする白くて黒いものは何か」
・・・・
蒼ざめるカラフを嘲笑する姫。「さぁ、何か」
・・・・!カラフは勝利を確信します。「それは、トゥーランドットだ!」
姫は蒼ざめ、皇帝に懇願します。自分は誰のものにもなりたくないのだ、と
そんな姫を見て、今度はカラフが謎をかけます

「あなたの出した3つの謎を全部解いた。
今度は私がひとつだけ謎を出そう。私の名は何か
夜明けまでに答えられたら、私の命をささげよう。」
ここ北京で彼の名を知るものは、父ティムールとリューだけです。

第三幕
なんとしても夜明けまでにあの若者の名を調べなければならないと、
トゥーランドット姫は、北京の人々におふれを出します。
朝まで誰も眠ってはならぬ・・・と。
三人の大臣もまた、朝までに名前がわからなかった場合は、首をはねられるため
あの手この手で、王子を誘惑します。しかし、若く美しい女たちや金銀財宝にも
異国の王子は心を動かされません。
大臣は王子に、謎を解いた栄光をもってこのまま、遠くへ行くよう懇願します。
「世界が崩れようと、私が欲しいのはトゥーランドットだ!」
王子の叫びに、群集たちは詰め寄ります。

そこへ、ティムールとリューが連れてこられます。
前日にこの三人は一緒にいたので、名前を知っているはずだ、と
今度は、ティムールとリューを責め始めます。
リューは年老いたティムールをかばうため、名を知っているのは自分だけだ
と、訴えます。自分だけが知っている、その名を胸に秘めている、と。
リューの口から、若者の名を聞きだすために拷問が始まります。
恐ろしい首切り役人までが現れ、人々は興奮し「名を!名を!」と叫びます。
トゥーランドットは、か弱い女であるリューが何故激しい拷問に耐えられるのか
不思議がります。「お姫様、それは愛でございます」と、自分の胸の内を語り
リューは、自らの胸を短剣で突いて息を引き取ります。名を明かさないまま・・

激しい怒りを胸に、王子は姫に詰め寄ります。
「見よ!貴女のために撒かれた清い血潮を!」そのまま、姫を抱きかかえ
激情的な口づけを・・・
氷の姫の心が融けはじめます。姫もまた、一人の女性として王子を見つめます。
王子は高らかに名乗ります。
「私の名はカラフ!ティムール王の息子!」
名を聞いた姫の顔が、輝きます。夜明けはもうすぐ・・・

皇帝と群集の前に現れた姫。覚悟を決めたカラフ。
姫は皇帝に話し掛けます。
「夜明け前に、この若者の名がわかりました。その名は・・・
愛です!
姫にかけより、二人はかたく抱き合います。
群集もまた喜びに湧く中、舞台は幕を閉じます。


・・・メデタシ、メデタシ・・・


~作者のプッチーニは、リューの死まで書いてこの世を去りました。
リューの歌う「氷のようなあなたの心も」は、優しさと愛にあふれる
すばらしい曲です。三幕の冒頭に歌われるカラフの「誰も寝てはならぬ」も
また、有名な曲(CMでも流れたことあり)です。~

にゃおんは、このオペラを3回見ましたが、内2回は主役の姫が同じ歌手でした。
実はこの役、出番は少ないものの非常に難しい役とされていて、
超ドラマティックソプラノな方がやるわけです。しかも、
役の上では絶世の美女・・・・。なかなかいませんって^^;
にゃおんが見た歌手の方も、それなりの体格をお持ちの方でした^^。


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