88.せめてベッドに行かせて欲しい。 立ったままでは持ちこたえられません。 甘噛みされた耳から、ズキンと稲妻のような刺激がきます。 お尻に当たる熱いもののおかげで、膝の力が抜けて。 がくんと折れてしまいそう。 それでも、志信さんに抱き締められたまま。 震えるつま先では自分を支えることが出来ません。 志信さんが今、この腕を解いたら・・アヤは床に倒れこんでしまうでしょう。 「このまま・・」 請うようにアヤの唇がかすかに震えます。 「このまま、なんだ?」 「このままじゃ辛い」 アヤのせがむ気持が志信さんにも火をつけます。 腕は上着を脱がせて、シャツの上からアヤの胸をゆっくりとまさぐります。 「・・く」 アヤが声を押し殺します。 「我慢しなくていい」 「でもっ・」 ここは見知った家ではありませんから落ち着きませんよ。 「怯えているんじゃないか?」 「そんなじゃない!」 「ならば応えろ。アヤの声が聞きたい。もっと、甘えて来い」 「いや、」 大きく体を揺らして抵抗します。 「落ち着かない!」 「そうかな」 志信さんは背中を抱いたまま、アヤのシャツのボタンを外していきます。 器用さにもまいりますが、志信さんの息が頬にかかるこの近さ。 熱い吐息を感じるだけで、アヤの体の芯はとろけそう。 「困る」 「今更」 志信さんは大きく羽ばたこうとするアヤの胸をゆっくりなで上げます。 その動きでアヤはぞくぞくしてしまいます。 外気にさらされて、緊張する乳首。 そして皮膚はうっすら汗をかいているから、容赦ない志信さんの掌に吸い付くような感触。 「ベロアを撫でているようだ」 「失礼だ!産毛も無いはずなのに」 アヤが腰をくねらせました。 立っていられないのです。 姿勢をずらさないと、倒れこみそうなのです。 「この吸い付き方はどうなんだ。私に慣れたということか?」 「それこそ今更です」 耐え切れなくて勉強机の端に体重をかけるように、手を預けます。 アヤは少しづつ足を開いていきます。 それに合わせるように志信さんの手が動きました。 「上等なベルトですから、無茶しないでくださいよ」 荒い息で、そんな忠告をされても火に油を注ぐようなもの。 「ベルトは傷があったほうが体に馴染む」 ぐいっと革のベルトを外すと、腰までパンツを下ろしました。 「寒いったら」 「じきに熱いと言わせてやる」 志信さんの指がアヤの茂みの中に入り込んでいきます。 目覚めたアヤの自身を見つけて外に連れ出します。 「くうっ・・」 アヤがまだ堪えています。 でも息があがっています。 苦しそうに連続した呼吸。 「もっと湿らせたい」 ぎゅっと先端に刺激を与えると、「ああ!」アヤが体を反りました。 「いや、もう・・。そんな」 机の端にしがみつくしかありません。 大きく震える肩。 もう机に突っ伏してしまいそう。 「いや、顔を見せてください」 志信さんはアヤの自身もお気に入りのようです。 くいくいと刺激を与えて弄びます。 「やめてったら!」 「アヤの分身は私に随分懐く。離れたくないみたいだ」 「・・いい加減にしてくださいっ。出ちゃう!」 がくがくと肩を揺らしているのは志信さんの与える刺戟のせいです。 持ちこたえられない、 机に突っ伏すと自然にお尻が持ち上がり・・ ついっと志信さんの指が奥に入り込みます。 「ア!」 高い声が上がりました。 「止めてください、この姿勢はキツイんですっ・・・」 アヤの懇願も聞えないのでしょうか? 志信さんの指は目覚めたアヤの自身をそのままにして、奥にぐいぐいと入ります。 「やめ・・」 アヤの腰が波打ちます。 「も、いや」 そう言いながらも導いていきます。 志信さんはとうとうアヤのパンツをぐいっと膝まで落としました。 「この滑らかな肌を人前にさらされたわけではないな?」 「見られましたよ」 「誰に」 「誰かは言えない。あなたがいないから、とんでもない目に遇わされたんですよ」 「悪かったな」志信さんは舌先をちゅん、とアヤの奥に差し込みました。 「は!」 アヤがびくんと大きく跳ねます。 →→濡れ場は9話に続きます。 |