慰めのキス「あっ志信さっ…ちょ、はげし…」アヤが苦しげにシーツをつかみ、手繰り寄せます。 「アヤ、激しいのも好きだろう?」 志信さんは荒い息を吐きながら、アヤの中に挿入した茎を震わせます。 そして茎はアヤの奥まで入ろうとあがき、その動きにアヤは体を反らしました。 「あ、ああっ…志信さんっ、志信さ…」 喘ぐアヤの声はいつもより大きくて志信さんを駆り立てます。 「好きっ、こういうのも好きかも!」 身をよじり、自分を見つめる志信さんに気丈にも微笑みます。 「アヤのそういうところも好きだ。乱れ方が半端じゃない」 志信さんはいつもより長くアヤの中に留まり、そして中をかき回しました。 「きょ、今日はどうしてっ」 あまりのセックスの激しさにアヤが聞くと、志信さんはふと抜き差しをやめました。 「アヤを慰めようと思って」 「俺…?」 アヤは振り回されたせいか、目に涙を浮かべて志信さんを見ました。 「私にはアヤしかいない。それを信じて欲しい」 「は…」 志信さんの言葉にアヤは「昼の話のことか」と気付きました。 今日の昼ごろに大叔父が志信さんを呼び出したのです。 それもアヤを同席させてのことで、2人は不審げに大叔父を見ました。 「志信の後継者を立てたいんだ」 志信さんがこの極西の組長に就任してからまだ半年もたっていません。 しかし大叔父はすでに次のことを考えていました。 「志信に子供をもたせたい」 「はっ?」 志信さんはアヤを見ました。 アヤは可愛い顔をしていますが男です。 子供を産める体ではありません。 「志信。アヤちゃんの他に愛人を作れ」 「はあ?」 寝耳に水の話です。 志信さんが驚いていると、アヤが不安げに大叔父を見つめました。 「俺はここにいてはいけないんですか?」 「わしはそんなことを言っていないぞ。アヤちゃんはここにいていい。だが、子孫を残すのは組長の仕事の1つでもあるんだ」 アヤは見るからにうなだれてしまいました。 大好きな志信さんが自分以外の女性を囲むなんて、アヤには辛い現実でした。 「大叔父。その話はまだ先でもいいでしょう?」 志信さんはこの話を打ち切りたい構えです。 アヤを思ってのことですが、志信さんもアヤが好きだからです。 不安がるアヤを慰めるように髪を撫でたら、その手を払い除けられました。 「アヤ!」 「そういう話なら、俺を同席させないでください!せめて俺の知らないことにしてくれたらいいのに」 「アヤちゃん!」 アヤは大叔父と志信さんを振り切って、部屋を出ると駆け出してしまいました。 「アヤを傷つけないでください」 志信さんは大叔父に釘をさすと立ち上がり、アヤのあとを追いました。 行き着く先は自分達の部屋しかありません、志信さんがドアを開けて入ろうとしたら枕を投げつけられました。 「アヤ!」 「どうして俺の知らないことにしてくれないんですか?俺だって、後継者が必要なのはわかりますよ、でも聞いてしまった以上は許せない」 アヤはベッドに腰掛けると、ぼんやりとしたまま寝転んでしまいます。 着ているスーツに皺が寄るのが嫌いなはずのアヤが、そこまで考えられないのは志信さんのことしか頭に無いからでしょう。 やっと2人で動けるようになったのに、大叔父はあんまりです。 アヤはまた不安な気持ちを抱えることになってしまいました。 「アヤ」 志信さんはベッドに腰掛けて、アヤの袖を引っ張りました。 「1人にしてください」 「そうはいかない。あの話は無いことにするから」 「でも子供が必要でしょう?」 「アヤ、よく聞け。あれは急ぎの話でもないし、第一私は乗り気ではない」 アヤは志信さんを見返りました。 「組長が身内のものなんて決まりごともない。私のあとを紀章が継いでもおかしくないんだ。私は是非そうしてほしいと願っている」 「そうなんですか?」 ようやくアヤが身を起こしました。 「信じますよ?」 「ああ。決定権は私にあるんだから信じていい」 するとアヤはようやく笑顔を見せました。 「俺はあなたのもので、いいんですね」 「当然だ」 アヤは感極まって志信さんに抱きつきました。 いつもより強く抱き締めてくるアヤに、志信さんはアヤが傷ついているなと感じました。 「アヤ。スーツを脱げ」 「はい。皺になりますからね」 「そうじゃないんだ」 志信さんはアヤに圧し掛かり、アヤの上着のボタンを外すとシャツにも手をかけました。 「志信さん。まだ夕刻ですよ?」 アヤが珍しがっていますが、志信さんは手を止めずに服を脱がしてしまいました。 「こんな時間にするなんて、誰かに聞かれません?」 「いいんだ。私がアヤを抱きたいのだから」 「は…」 アヤは目を丸くしながらも自分で靴下を脱ぎ、そして下着を一気に下ろしました。 「アヤ、いつ見ても綺麗だ」 「そんなことは聞き飽きました」 アヤが吹き出すので、志信さんはかえって照れてしまいます。 しかし志信さんはすぐにアヤにキスをしてそのまま舌を体に這わせます。 「ん、志信さん」 アヤがすぐに感じてしまい、茎が屹立しています。 「アヤ、少し我慢だ」 志信さんはアヤの乳首を舐め、口に含んで吸いました。 「ああっ!そ、そんなところ…」 「アヤはいい匂いがする」 「そんなことを言わないでください、もたなくなる!」 元々男は我慢のきかない性分です。 アヤはじわじわと愛撫されたせいで先走ってしまいました。 その精を志信さんは拭い、アヤの秘部に塗りこみました。 「つめた…」 アヤは火照る体を持て余しながら志信さんを待ちます。 「アヤ、私達はつながっているんだ」 言い聞かせるように囁くと、志信さんは自分の茎をさらけ出してアヤの秘部に当てます。 「熱い…」 アヤは上気する胸をおさえて、ただ志信さんを見つめます。 「アヤ、私にはおまえだけだ」 そしてぐっと挿入するとアヤが「ううっ」と呻きました。 「無理、そんな性急にされてもっ」 「大丈夫だ。いつも慣らしているんだから」 志信さんは茎をぐいぐいと進ませながらアヤを見つめます。 アヤの目尻に涙が光るのを見て「急ぎすぎたか」と感じましたが、もう止まれません。 奥まで進むと腰を振って抜き差しを始めました。 互いの皮膚がぶつかり合う音がして、アヤの目がとろんとしていきます。 この感覚に溺れてしまいそうなのです。 「志信さん、しの…ううん!あ・あ・ああん!」 アヤは起き上がった乳首を見せ付けるように体を揺らします。 この姿に志信さんは興奮を隠せません、つい力をこめて突き上げました。 「あああ!」 すると絶叫してアヤが爆ぜました。 志信さんのスラックスにもアヤの精が飛び散りましたが、そんなことには構っていられません。 「アヤ、早いぞ」 「だって、志信さん。今日は…凄い」 その囁きに志信さんは再び駆り立てられます。 アヤをうつぶせにして四つんばいにさせると、志信さんは更に強く抜き差しをしました。 「やだっ、顔が見えないのはいやっ…」 アヤが首を振りますが志信さんは止められません。 「やだー」 アヤが腕を伸ばし、尻をつきあげる格好になりました。 それもそそられます。 「アヤ、いいぞ」 志信さんは何度もアヤを突き上げて、ようやく爆ぜました。 「おまえたち、なにをしているんだ」 紀章が尋ねると男達は蜘蛛の子を散らしたかのように逃げていきました。 「ここはアヤさんと志信…まさか立ち聞きか?」 紀章が勘づいたとき、ドアの向こうからアヤの喘ぎ声が聞こえてしまいました。 「は・早く立ち去らねば!」 紀章はアヤの裸を見たことがありますから、余計に焦ったのでしょう。 ドアに足をぶつけてしまい、慌てて逃げ出しました。 「さっき、音がしませんでした?」 「音?」 セックスを終えた2人が並んで寝ているとアヤが思い出したかのように言います。 「さあな。私はアヤに夢中だったから知らないぞ」 「…そうですね」 アヤは誰かに聞かれたかなと思いながら、志信さんに寄り添いました。 おわり 押すと「姐の仕事」へ ジャンル別一覧
人気のクチコミテーマ
|