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カテゴリ:ま行=BL小説
イラストは、今市子さん。今さんのイラストは、透明感があってきれいですよね。
主人公は、17歳の高校生・花村薫(はなむらかおる)です。 薫は、女でひとつで育ててくれた、ホステスの母親・桃子を亡くしました。 慎ましいながらも仲のよい友達のような親子で幸せでした。 母は、若くして家出をし、薫を産み、育てたため、親戚などはいません。薫は、母親似のかわいらしい顔立ちで、性格もとてもよい子です。母の恋人たちにいかがわしい行為をされたこともありますが、それっを知った母は薫を守ってくれました。 母の亡くなる直前、父親が生きていると知らされます。 薫は、一目合えればと思い、東京へ会いに行きます。 迷惑をかけるつもりはなく、どこかで、仕事も見付け働くつもりでした。 大都会のネオンの中、父親がいるというお店「バー・アムール」を探します。薫は、酔った男に声をかけられ、絡まれて困っていましたが、男性が助けてくれました。左の目の眉から頬にかけて凄惨な傷跡のある人でした。薫は、男性が苦手でしたがその人はいい人らしく感じます。そして、お礼をいい、聞かれるままに事情を話してしまいます。「アムール」を知ってるという男性に案内されてその店まで行くことになります。そして、その店のママ・佳也(かや)に合わせてもらい、父親の名前・藤原竜二(ふじわらりゅうじ)を言うと、今連れてきてくれた男性だと言われます。 佳也は薫を女の子と間違えていました。驚く佳也です。 竜二は、初めから男の子だとわかっていました。 竜司は、桃子を覚えていないといいますが・・・。 無理に息子だと認めさせたいわけではない薫です。でも、ここまで我慢してきた涙が溢れてきます。薫は、涙と同時にくしゃみをしました。竜二は、その泣きながらくしゃみをする行為に桃子を思い出してくれました。薫は、母と同じ癖があるのでした。 竜二は、薫を住まいと仕事が見つかるまで家にいさせてくれるといってくれました。行った先は、「藤原探偵事務所」という看板があります。竜二は。私立探偵でした。 薫は・・・。 竜二は昔は小さいヤ○ザの組の組長でした。あることがあり、3年前に組は解散して探偵をしています。解散した今でも昔の子分が慕って手伝いに来たりしています。 その人から、竜二はゲイだと聞かされるのですが、自分が生まれているのだから女性とも付き合うのだと思います。 薫は、竜二を「お父さん」と呼んで慕います。竜二も薫をとても大事にして優しくします。時々、薫に変なことをしますが・・・。^^; 薫は、自分がお父さんに邪な心を抱いているからだと思っています。そうなんです。薫は、竜二を男性として好きになってしまうのですね。悩む薫です。これがまたいじらしいんですよ。 優しい佳也との仲も嫉妬したりして申し訳ないと思いつつ、心の中は穏やかではありません。 そんな中、3年前に組を解散した原因の相手「東神会」の神取という男が出所してきました。神取は、竜二を逆恨みしています。そして・・・。 いやぁ~、もう竜二のかっこいいこと。(〃^^〃) そして、も~う、薫ちゃんはめっちゃ健気でかわいいんですよ~。そして、お勉強もとてもできる子なんです。でも、お母さんから「薫はバカなんだから」という言葉を真に受けて、自分はバカだと思っているんですよ。お母さんもまさかそういう風に受け取っているとは思っていなかったでしょうね。 なにこの二人っていうくらい薫と竜二はお似合いですよ。 年の差はありますけどね。薫・17歳、竜二・33歳です。 結ばれた後の二人のラブラブぶりったらありません。 とっても素敵なお話でした。 私、こういうお話大好きです。 しかし、神取、こいつ(←悪い言葉ですみません。^^;)には天罰を与えて欲しいですね。 薫ちゃんに辛い思いをさせましたからね。(`_´#) 罰があたったという部分も読みたかった~。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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