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カテゴリ:ま行=BL小説
イラストは、一馬友巳さん。
十年前に両親を事故で亡くし、父の弟で、年若い叔父・小嶋良二(こじまりょうじ)に育てられた小嶋祐平(こじまゆうへい)。 叔父は、祐平を育てるために留学していたアメリカの大学を途中で辞め、日本の大学を卒業しました。そして今は、警察庁の組織犯罪対策部2課の課長代理をしています。30歳という年齢にも見えず、ふんわりした美形の人です。 祐平は、アメリカの大学に留学してきました。少し叔父から離れたかったのです。叔父への気持ちが憧れなのか自分はゲイとして叔父がすきなのかという気持ちを見極めるためにです。 そして、経済的に少しでも叔父の負担にならないためにもアルバイトをしようと思っていました。しかし心配した叔父が凶行に反対したため、叔父の知り合いの私立探偵の 助手ならと紹介してくれました。訪ねた先は、マンハッタンの中心の高層ビル「グレイヴス・タワー」です。驚く祐平です。 このビルに入っているオフィスならすごいお金持ちなのだろうと思います。勇気を出してビルに入り、受付で尋ねると専用エレベーターのある120階の最上階でした。降りるとドアはひとつしかなく・・・。 ドアからは、モデルのような顔立ちの男が出てきて、祐平を値踏みするように見ます。そして、怒って出て行きました。 入った部屋は荒されたような部屋でした。そして出てきた探偵・イーサン・グレイヴスは、野性味のあるハンサムな男性でした。 そして、祐平の最初の仕事は部屋の片付けでした。 祐平は忘れているようですが、イーサンとは、十歳の頃会ったことがありました。そして、イーサンは十歳の少年を忘れられなかったのですが、今回祐平を見た瞬間、その意味がわかりました。 イーさんは、恋に落ちたのでした。 それから・・・。 祐平とイーサンの言葉のやりとりは、楽しいです。 イーサンは祐平のちょっと生意気で、素直なところがかわいくてしかたがありません。祐平は本気で怒ったりしているのですけどね。(^^*) イーサンは、祐平を思いもよらぬディナーに連れて行ってくれたりします。 イーサンは、大金持ちですからね~。 探偵もブルュジョアクラスの仕事をしていますので、報酬もすごいです。 しかし、今回、それで祐平が大変な事件に巻きもまれるのですが・・・。 祐平は、危機一髪です。2度ほど王子様イーサンが助けに来てくれます。心配させますよ~。一歩間違えたら大変なことになるのでしたよ。 2回目は、祐平の両親の事故、イーサンの父親の事故などの謎も解けます。 悪い奴ほど、表では・・・ってことですかね~。 人間の欲は、怖いですよね、 明るく楽しい探偵物語でした。 過保護の良二から祐平を貰い受けるには一苦労しそうなイーサンでしたね。 祐平もオジサンっ子ですしね。 祐平の叔父・良二やイーサンの友人のダニエルも気になります。 次回どちらかの物語が読めたらいいなと思いました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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