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カテゴリ:ま行=BL小説
イラストは、タクミユウさん。
母一人、子一人で生きてきた大学2年の瑞希(みずき)。 天涯孤独になってしまいました。 何もする気力が起こりません。 そんな時、母の大切なものをしまっている引き出しの中に3冊のノートと数十枚の写真を見つけました。 どちらも色あせています。写真には若い頃の母と何人かの仲間たちが写っています。 その中に特に目立つ二人の若者がいました。 二人に挟まれてはにかみながらほほ笑んでいる母の姿。 もしかしたら、どちらかが母の恋人だったのかもしれません。 そして、もしかしたら、自分の父親なのかもと・・・。 瑞希は父親を知りません。母は、そのことを聞くと寂しそうにして話してくれませんでした。それからは瑞希は聞くことをやめたのです。 ノートは日記のようなものでした。そこには・・・。 3人が写っている写真の裏には名前が書いてありました。 石田佐和子(いしださわこ)、宮原祐二(みやはらゆうじ)、堂島孝彦(どうじまたかひこ)。 日記にも出てく名前、そして写真の名前・・・もしかしたら、父親かもと思います。 今は夏休みです。瑞希は、父でなくても、父親を知っているかもしれないので その人を探しに行くことにします。 思いのほか簡単にその人は見つかりました。 堂島孝彦。横浜でバーを経営していました。 未成年だとばれないように店に入っていきました。 瑞希は声をかけるタイミングを逃して・・・。 店を出て行く彼のあとをついつけていってしまいます。 瑞希はそこで思わぬものを見てしまい・・・。 父親探しのはずが、ある事件に巻き込まれてしまう瑞希です。 父親かもしれない彼と無理やり関係を持たされてしまいます。 そして、追われて、二人で逃避行(?)・・・逃亡(?)・・・。 無理に始まった関係ですけど、逃亡先の別荘で、幸せを感じる瑞希です。 しかし・・・。 瑞希は、どこかおっとりしています。でも、芯は強いです。 いろいろな展開になっていきますが、面白かったです。 ちょっと最後のほうで瑞希はものすごく痛くて辛い目にあってしまうのですけど、 助かったあと本人があまり気にしていないので読み手としてもあまり痛さが残りませんでした。 瑞希は、これからは先は堂島に大切にされて幸せになれるでしょう。(^- お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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