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カテゴリ:ま行=BL小説
イラストは、巴里さん。
二十歳になったばかりの浅井祐真(あさいゆうま)は、美大に通う傍ら、書道家・祐真としての顔があります。 祐真の祖父は、大学教授ですが、学生に書を教えるかたわら、趣味的に自分の作品も書いています。祖父が書いていたのは、象形文字で、現在の文字の形にとらわれず、独自の解釈でデフォルメし、絵のように描いています。 祐真も幼いときから書を教えてもらてっていたので、その面白さに惹かれて見よう見まねで書きはじめました。そして、祖父の個展で、祐真も数点出品させてもらい、見出されたのでした。 祐真は、美大で日本画を学んでいますが、それも書道に生かすためです。 アートクリエイティブ企業「ヴェルエイク」の社長・日下遼一(くさかりょういち)は、祐真を見出した人です。遼一は祐真の憧れの人です。 そして、その遼一の秘書で片腕でもある三崎薫平(みさきくんぺい)は兄のように接してくれます。 ある日、祐真は、東京での師である狭山清風(さやませいふう)に呼び出されました。 狭山宅に何者かが侵入して、祐真の作品だけ、傷つけていったのでした。 ショックを受ける祐真ですが、同じ弟子の樽井義人(たるいよしと)が慰めてくれました。 遼一から祐真に個展の話が舞い込んできました。 そして、今度は祐真の自宅が荒らされました。何も取られていませんが、今までの作品や新しい作品の全てが傷つけられ切り裂かれていました。 そして・・・。 部屋が荒らされたことによって、遼一と祐真の距離が近くなっていきます。 そんな中、祐真が・・・。 恋愛だけでいうとゆっくり穏やかに進みます。優しい時間です。 事件がありますので、祐真は辛い時間も過ごします。 ただ、犯人は無理やり関係を・・・ということはではないので、それは安心しました。 といってもあることで無理やりな面もあるのですけどね。 前半で薫平が、思わせぶりな言葉を発したりするのですが、後半で説明がされていないのでちょっと彼のポジションがよくわかりませんでした。 あとがきで、続きが連載されていると書かれていました。 まだ続編が出てないのでわかりませんが、出版されたらそのことも解決するといいなと思います。 この作品、2006年の本なのですが、続き出るのでしょうかね~? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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