お茶の時間

イラストは、藤井咲耶さん。

「罪深き夜の僕」の兄編です。

大きい個人病院を実家に持つ刈谷美幸（かりやみゆき）は、
現在、Ｊ医大付属病院の第一外科に勤務するエリート医師です。
父親が日本人、母親はドイツ人の間に生まれた美幸です。
弟がいますが、神父になりたいと家を出て行きました。
美幸は、Ｊ医大付属病院と実家の両方で働いています。
昨日手術した患者の容態を聞くため、刈谷病院へやってきました。
両方を掛け持ちしている身では、負担は大きいです。
少し当直室で休むことにしました。
しばらくして「みゆきちゃん？」と呼ぶ声がします。
若い男に人違いで、優しく（？）いたされてしまう美幸でした。
男はヤ○ザで唐沢亨（からさわとおる）と名乗ります。
また会いにくるというので、実家にこられるのも迷惑なので自分のマンションを教える美幸です。
翌日、病院からマンションへ帰ってくると部屋の前で、昨夜の男が待っていました。
おどおどと人違いを誤る亨です。兄貴分から殴られた痕が・・・。
手当てをしてやる美幸です。そして、美幸を脅しているのか？脅されているのかわからない会話をしている二人。美幸に叱られる亨です。
なぜか美幸の世話をする亨。
美幸は、亨を何かに似ていると思います。思い出したのは昔飼っていた犬のポチに似ていたのでした。それから亨を「ポチ」と呼び・・・。

出来事はとてもシリアスなんですけど、可笑しいです。
亨はおバカさんなんですが、なんだか憎めません。
美幸もなんだかんだと怒りながら、亨のためにいろいろしてやります。
どこかほうっておけないのですよね。
「ポチ」と呼ばれながら、うれしそうに美幸に懐く亨です。
そんな中・・・。

「罪多き彼の秘め事」
弟・真紀と八木沢も出てきます。（＾－＾）
ポチを見た真紀は・・・。