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カテゴリ:ま行=BL小説
イラストは、花小蒔朔衣さん。 18歳の理緒は、スーパーでアルバイトをしています。 今年の3月までは、高校生でした。 しかし、家系的な事情から進級を諦めて、働き始めました。 理緒には、幼い5歳の妹と3歳の弟もいます。 2年前に母が亡くなり、その亡くなり方に不快なうわさもあって、 エリート官僚だった父の生活が荒れて、すべて失くしました。 元々、子供が苦手だった父は、帰ってきません。 理緒が働かなくてはいけなくなったのです。 そんなある日、父が帰ってきて、家具付きのマンションに住むと言い出しました。 翌日には、引っ越しで、父と不動産屋に理緒と弟妹は連れて来られました。 何か変だと思う理緒でしたが・・・。 朝目覚めると父は帰っていず、玄関に父の手紙と5万円を見つけます。 そこには、不動産管理の家を預かるという趣旨のことが書かれていました。 外に出てもいけない、部屋のものも必要なもの以外触ってはいけないなどと書かれていて・・・。 三日後、夜に玄関のチャイムが鳴ります。 堅気に見えない男性が立っていました。ドアを早く開けろと言われて開ける理緒です。 男は、八束宗匡(やつかみねまさ)と名乗ります。 彼は理緒の境遇を言い当てます。 そして、理緒のやっていることは「占有屋」というものだと教えられます。 意味を知って驚く理緒は・・・。 そして・・・。八束の仕事は・・・。 面白かったです~。 そのまま同居で、家族になっていく4人です。(^^*)。 八束は優しいのですよ。 冷静に判断して理緒たちをすべてから守ってくれます。 八束の側にいる人間も皆優しいです。 浜村もその娘の瑠璃子も良い人たちですね。(^^) 理緒たちの父は碌なもんじゃありませんが、 八束と出会わせてくれたことだけは、良いことをしたことになるかもしれませんね。 アホだけど。 大人にもなりきれない男ですよね。自分が悲劇の主人公になりたがる人間。 最後まで碌なことしなくて、幼い妹弟にも困ったことをさせようとした人間です。 何の勉強したらあんなのになれるのでしょうね。 エリートって何?という感じでした。 もっと痛い目に遭えばよかったのにと思うのは私だけでしょうか。 でも、理緒たちが幸せになれそうなので良かったです。 「お兄ちゃんのサンタクロース」 4人のクリスマス風景です。ほのぼので癒されますね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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