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カテゴリ:ま行=BL小説
イラストは、明神翼さん。 ある事情から田舎の叔父叔母のところで十二歳から6年間住んでいた佐知は、 高校卒業とともに上京することになりました。 上京してすぐに佐知は、小さい頃の記憶と小さなメモを頼りにあるところを訪ねました。 そこは5年前に他界した祖父の経営する喫茶店です。 喫茶店は、もうとっくになくなっていると思っていましたが、あの頃の懐かしい姿のままで存在していました。 扉にかけられている「風見鶏」という屋号の木製プレートもそのままです。 佐知は、タイムスリップしたような不思議な感覚で店を眺めていました。 「入らないのか?」と男性に声をかけられます。店の前をふさいでいたのです。 声をかけてきた男性を見て、驚く佐知です。背も高く、端正な容姿の男性でした。 男性と一緒に喫茶店へ入った形になった佐知です。 店の中には、あちらこちらにぬいぐるみが飾られていました。それは作家のハンドメイド作品だということでした。 佐知は、居酒屋「豆狸」でアルバイトをしています。 上京する時に高校の同級生の兄から誘ってもらったのでした。 佐知には、大切な家族があります。田舎に引っ越してすぐ祖母から贈られてきたキリンのぬいぐるみでした。 悲しい時、うれしい時、いつも一緒でした。 叔父にも叔母にもお世話になりましたが、どうしても家族だとは思えなかったのです。 唯一の家族がキリンのぬいぐるみです。 今日あったこともキリンに話します。 キリンのぬいぐるみのタグには「NARUMI」とあります。 もしかしたら、喫茶店のぬいぐるみと同じかもしれないと佐知は、休日に「風見鶏」を訪れて確認します。 もし同じぬいぐるみ作家さんならと・・・。 それから、佐知は「風見鶏」に通うようになります。 祖父の喫茶店を引き継いだ人は、志水寿人、31歳。良い人です。(^^) その友人で喫茶店の常連客、穂高は、無口だけど優しい人です。 ある時、佐知は、間違ってお酒を飲んでしまいます。 そして、穂高にポロポーズしてしまいました。 穂高は・・・。 面白くて可愛かったです。 表紙のイラストのぬいぐるみたちも可愛いです。欲しいですね。(^^) 佐知は、悲しい境遇でしたけど、一生懸命でい可愛いです。 初めてキスをした人と結婚すると決めていました。 酔って穂高とキスしてしまい、プロポーズ。その翌日には同居話が・・・。 喫茶店マスターの志水が、キューピッドです。 彼がいないとなかなか話は進みませんでしたね。 穂高も無口ですからね。佐知はまだ19歳で子供ですしね。(^^*) 二人が幸せになれそうで良かったです。 良い人なので志水のお話のスピンオフ書いてくれないでしょうかね。 で、そこに二人も出てきてほしいなと思います。(^^) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014.10.31 14:54:29
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