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テーマ:映画館で観た映画(8403)
カテゴリ:映画のはなし
クリスマスも過ぎたことだし、今日はひとつ、大晦日の映画でも紹介してみますか!
12月31日を描いた作品で1番のお気に入りっていったら、三谷幸喜さん脚本、監督の『THE 有頂天ホテル』(2006年)ですけどね。 これは今さら解説するまでもありませんので。 これは、もう10年くらい前に映画館で観たやつです。 それほど有名ではありませんけど、なかなか印象に残りました。 ![]() フォー・ルームス 『フォー・ルームス』(1995年) ある大晦日のホテルが舞台。 この辺は『THE 有頂天ホテル』となんか似てますけど、作品の質は全然別物です。 主人公は、ティム・ロス扮するベルボーイ。 彼が妙な客達が宿泊する4つの部屋に呼ばれ、その先々で散々な目に合うっていうお話。 全4話のオムニバス形式で、それぞれに違う監督が手がけてます。 タイトルは、「お客様は魔女」「間違えられた男」「かわいい無法者」「ペントハウス/ハリウッドから来た男」。 ……正直なところ、この映画はすべての人に自信を持って薦められるのかというと、実はそうでもありません。 全編にわたってブラックユーモアのラッシュで、途中、疲れました。 居眠りされても仕方ないような。 ただね、最後の第4話。 クエンティン・タランティーノが監督を担当したやつです。 これのオチが素晴らしく痛快でした! 4つ目は、無理難題を押し付けられる話。 クエンティン・タランティーノ扮するハリウッドスターが取り巻きと一緒に宿泊しており、テレビを観てたんだそうです。 アルコールを飲みながら、アルフレッド・ヒッチコックの短編集を観ていました。 そのひとつに、ある賭けの話があったそうです。 ライターに火を点火していき、10回連続で成功したら自動車を進呈。 しかし途中、1回でも失敗したら。 こ、小指を切断。 着火に失敗したその瞬間に、斧でバスン! んで、そのシーンを観て、その客の連中、 「いっちょやってみようか!」 ってことになったらしいです。 そいつらが言うには、小指がちょん切れても氷で冷やしておいてすぐ病院に持って行けば、元通りに縫合できる。 その賭けではハリウッドスターが自分の愛車を提供するんですけど、むしろそっちのほうが損害が大きいとのこと。 しかし大切な友人の小指をバスッてやるのは、人間関係上、かなりマズイ。(いや友人じゃなくてもマズイと思うんですけど……) そこで、赤の他人であるホテルのベルボーイにやってもらおうと、部屋に呼んだわけです。 要するに、客の悪酔いの巻き添えを食わされようとしているのです。 もちろんベルボーイは、最初拒否しました。 誰だってそうですよね。 チップは多額でしたけど。 でもそのハリウッドスターは、テーブルの上に大金を並べて言うのです。 「どちらにしても、今夜は君にとって忘れられない大晦日になる。そんな夜の記憶を、君は尻込みして逃げ出すか、それとも1秒とかからない仕事でこれだけの礼金を手に入れたものとして残すか。さあ、どうする?」 ……そのベルボーイ、先の3つの部屋でトラブルの連打を受けて、ハイになってたんでしょうね。 引き受けてしまったのです。 そしてこの危なっかしいゲームは、スタートします。 果たして、賭けの行方は? 彼は大金を手に入れることができるのか? ただ、さっきも言ったように、ラストはまさに爽快感満点! それまでのダラダラした展開も、すべて帳消しにできちゃいます。 どんな終わり方なのか、興味のある方はぜひ観てください。 そして、スカッとした気分になってください! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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