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カテゴリ:メール更新日記
「やあ、元気かい?気持ちの良い天気だね」 言葉とは裏腹に男の顔は青白い。 「とても疲れているみたいだ」 僕は心配していないくせにそんなセリフを吐く。 「いたって健康さ。本人が言うのだから間違いはない」 「それで、今日は何の用?」 「君は何が好きか言えるかい?それを聞きにきたんだよ」 「何が好きか?」 「そう、誇れるほどに好きなもの…君にはある?」 「ない。好きなことはある」 「好きなだけじゃダメなんだ。」 「何故?」 「強さだよ。自分にはコレが無ければ生きていけない。とかそういうのじゃなければダメなんだ」 「しかし極端すぎないか?」 「なら君は好きでも無いものに一生を賭けれるかい?どちらかと言えば好きというものと一生付き合っていけるかい?」 「わからない」 「だからこそだ」 「どういうこと?」 「世の中何があるかわからないからこそ、自分の中に短くてもいい、丈夫な柱、一本の道、そういうものを作らなくちゃならないんだ」 「どうすればいい?」 「自らで見つけるんだよ」 男はそう言ってどこかに消えた。 いつだってそうだ。 答えを教えてはくれない。 しかし、薄々気づいている。 自分の進む道を決めるのは他でもない自分だ。 最近、よく思うのですが 僕はどこまで行っても決められた所にしか行かないのではないか 僕が選択した道はどれも舗装されていて ニートになっても会社員になろうとも どこかに標識があって その標識には あちらに行けばこうなります こちらに行けばああなります なんて書かれてあって。 山なんてものはエスカレーターやエレベーターなんかで簡単に登れるような そんな感じがする。 多分、大学受験なんてものも 登ってみたら案外低かったり 低すぎて ああ、やっぱりもうちょっと高いとこがよかったかな とか思ってしまうのかもしれない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.06.04 04:00:12
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