水戸芸術館ACM『怒濤』
本日は、午前中から文化祭準備で学校に行っていたが、夕方から水戸芸術館 ACM劇場に行き『怒濤』(作:森本薫・演出:松本小四郎)を見た。 『怒濤』は、34歳で夭折した森本薫が、細菌学者・北里柴三郎の波乱に満ちた生涯をドラマティックに描き出した晩年の傑作。普段はACMの脚本・演出家であるのだが、今回は主演の北里柴三郎役の長谷川裕久が中学の同級生、助演の長谷川泰役の名取哲が大学の国文科の後輩という縁で……。 長谷川裕久演ずる北里柴三郎が人間味溢れた、骨太ながら繊細な人物として演じられていたのが印象に強く残った。北里を中心とした熱い人間群像を描いた史実を基にした大河作品でありながら、それぞれの人間の心の強さと美しさを表現した演出は見事である。国語を高校生に教える身として感性の刺激になり、面白かった。たまには独り観劇するのもイイねっ。