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テーマ:今日聴いた音楽(74165)
カテゴリ:ALICE(谷村新司・堀内孝雄・矢沢透)
1994年にKSDのイメージソングとして作られ一般発売はなく企業用のCD
この曲の事は、もう何度か書いてるかも知れませんが、 この時季になると毎年、自然と頭の中に浮かんでくる曲です。 「♪春の嵐が過ぎた後に 芽吹く緑はねこやなぎ」 力強い民俗音楽的なイントロも印象的で頭に残っている。 1曲目「沙羅双樹」(さらそうじゅ) 作詞・作曲 谷村新司さん 編曲 住友紀人さん ちんぺいさんと住友紀人さんが組んで作った曲に「アゲインスト」と「メシアふたたび」がある。 この曲も含めどの曲も1994年〜1995年の作品です。 「アゲインスト」も「沙羅双樹」のイントロ同様に住友さんの個性でもあるイントロの打楽器の変則的なリズム。 「メシアふたたび」もイントロのリズムは個性的です。 「メシアふたたび」のカップリング曲「印象派の街」の編曲も美しく個性が光っています。 ちんぺいさんの歌声、楽曲にまだ、まっすぐ向き合えない人も自分の周りにはいます。 その曲を聴くとその時の自分とその時のちんぺいさんが重なって思い出されて辛いのかも知れない。 今日も春が近づいた感触を風に感じて「沙羅双樹」を口ずさんだ。 でも、今年はどんな宝箱を開けてくれるのだろうと想像しながら口ずさめない。 「沙羅双樹」の木は仏教には欠かせない木です。 仏教では聖木とされ、花が咲く事はほとんどないそうです。 ちんぺいさんは「♪人はみな 沙羅双樹の風の中」と歌う。 聖木の風にまかれていく…と「流星」の歌詞にも通じるように思えてしまう。 この曲は年を重ねるごとに感じ方が変わってきた曲。 自分に「死」というものが、まったく無関係だと思えてた若い頃は遠い世界のように感じて聴いてた。 今では「♪人の命は尽きるけれど 人の想いは消せないから」の歌詞に 生きてきた重さを感じて胸が熱くなる。 「流星」を聴いてると、この曲が頭に浮かんでくることがよくあった。 この曲もコンサートでじっくり聴いてみたかった。 「♪僕はまだ 生き急ぐ 僕はまだ 立ち止まらない 僕はまだ 風の中 僕はまだ 沙羅双樹の風の中」 1994年のちんぺいさんは、まさにこの歌詞の真っ只中。 「♪100年過ぎて残る想いを 伝えるすべはないものか 巡る季節に 負けないように 花の命に 負けないように 人の命は 短くとも 花より熱く 美しく 」 春がやってくると国立劇場の桜の木を愛でながら劇場の中へ入っていく・・・ 毎年の当たり前の事だと思ってたのは贅沢だったのだと。 そして、 「♪空一面のこの花吹雪 あなたの目にも見えていますか 今は逢えないあなたの背中で 共に見ていた昭和の春を」 この「桜は桜」が自然と頭の中を流れる。 「♪時は流れて 人は老いても 変わらぬものがあるようです 川の流れに棹さす男が 一人くらいはいるものです」 ちんぺいさんがいなくなり、こんな曲が胸に沁みるようになった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年02月21日 08時12分11秒
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