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可愛いに間に合わない(ファッションと猫と通販な日々)

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2016.03.10
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高昌王のことを想う時

玄奘三蔵は、シャオフォン法師ではなくて、

別の人


父親『慧(え)』ゆずりの気品や体つきも

シャオフォンを重ねようとすれば

できるはずだ


でも

高昌王のそばに立つ彼は

何故か違う男





彼は26か27の若者だけど

都から高昌国(トルファン地方)までの最初の旅にすでに疲れ果てている

砂漠に焼かれ、老いたように痩せた身体


国のタブーを犯しての出国だったので、

お尋ね者でもあった彼は常に怯えていた。


そしてもっとも彼の胸を苛んだのは

自分の望みは叶えられぬかもしれないという暗澹たる予想。

死ぬことは怖くなかったが、死ぬことで自分の天から与えられた任務は
達成されないのだ。その恐怖。



途中、雇った従者に刀で襲われかけた時

殺生を禁じられている彼には仏に祈ることしか身を守る術はなかった


なんの因果か頑なで一途な志がある他は無謀、

普通の人間なら抱く思慮は貴方には全く無かったのですか、

と問いたくなる危険きわまりないひとり旅がこの先、

何年何十年続くか分からないのに

彼は一切の身の危険から自分を守る手立てを持っていなかったのです。


この絶望的な状況下で出会ったのが高昌王でした。

彼がどんな気持ちになるか、想像してみて下さい。

王は安全以外にもすべて与えてくれた。

部屋も衣服も食物も祈る環境も理解も尊敬も愛も。



王が彼を離しがたかったように

玄奘も別れは辛かったと私は想像するのです。

圧倒的な庇護。鳳凰の翼で彼は守護されたと感じた。と思う。



短い期間で玄奘の心身は回復し

持ち前の男振りが戻り(笑)

彼の講話は、高昌国の王族ばかりでなく庶民の心もあっという間に捉えた。


王の年齢が定かではないのですが

この当時、母親が健在であったことを考えると

さほど歳の開きは無かったかもしれないですね。

玄奘を弟とする手紙を書いていますから

年上であったことは間違いないかな?

歳に開きがあるなら自分を父親と称したと思うので。


そして王の玄奘に対する純情は、若さ故のように思えるのです。


玄奘の仏教に対する膨大な知識と深い理解、そしてそれを説く能力は
すばらしかったのでしょう

ギター弾きがクラプトンに出会ったようなものです。(ちがう?笑)

高昌王は噂で聞いていただけでも心弾んでいたのに

実際に彼に会ってからは、想像以上であったことで

いつもの威厳を忘れ舞い上がってしまったことでしょう。


ふたりの出会いは互いのインナーチャイルドとの出会い?

古い前世の別離の記憶が蘇った?

さみしい魂が強い信仰という糸で結ばれた?



その縁の深さからか、愛ゆえか、
とにかく旅立つ玄奘に贈られたお餞別の数々がすごすぎる。

ここに列挙しないのは、多過ぎて面倒だから。。((笑))

お餞別だけではない、高昌王は玄奘に自分に出来る限りの
全てを与えようとしました。
正式に(親の前で誓いを立てた)弟としたこともそうです。
財産を分け与えようとしたのです。

玄奘の大事業が成功したのは、全部高昌王のおかげと言っていいらしい。

玄奘も恐縮しながらも全て有り難く受け取ります。

全てを受け取ったのは、高昌王の贈り物だけのようです。

彼は慎ましくて、他の国々ではほとんど受け取ろうとしていません。

旅の後半になってからもですから
(高昌王から贈られた旅費は尽きていた。
釈迦ゆかりの地への礼拝と惜しみない喜捨で。
法師のアイドルですからね、釈尊。笑)

そもそも、その時の自分に必要最小限なもの以外は所有する気のない人です。僧です

主義に反して誇りを捨て

王の過剰なお餞別を受け取ったのは、王に対する玄奘の愛情の現れと思えます。



さて、再会と、

その後三年間の宗教的関係(供養)←ぴったりくる言葉が見つからない、

を誓い合って別れたふたりでしたが


彼等は再会することなく、それぞれの宿命(さだめ)に従って亡くなります。


王は玄奘よりおそらく短命でした。病死とされています。




玄奘は天竺より持ち帰った大量の書物の翻訳を済ませ

664年 2月9日朝 63歳 神逝

僧侶としては決して長生きとは言えない年齢

彼がいかに生前自分の肉体を酷使したかの表れではないでしょうか?

仏教に全身全霊を捧げた生涯でした。

玄奘は存命中、弟子達に自分の遺骨は山の中の辺鄙な場所を選んで埋蔵し
宮(パレスじゃ)やお寺に近付かないようと言い残しましたが、
唐の高宗皇帝が違犯し遺体を移したがために
戦乱の渦中に巻き込まれることとなった、そうです。

講談社の玄奘三蔵によると、

もし私が死んだら葬儀は質素を旨とし
屍体は草莚に包んで山間の僻地に捨てるようにと
言い残しています。

詳しいいきさつは、ここで私が触れる知識もなく
どこかから引っ張ってくる体力もありませんが
今、世界中の十三か所で彼の遺骨は祀られています。
そのうちのひとつの場所は日本の薬師寺だそうです。


高昌王が抱いて慟哭した彼の身体の一部が、日本に存在します。


玄奘の想いとは異なりましたが


ありがたいと思う私は罰あたりなのでしょう(合掌)










高昌故城 玄奘の苦難の旅の心のオアシスであった高昌国


*****

喜捨

( 名 ) スル 功徳を積むため,あるいは宗教的な戒律にしたがって,
金銭や物品を寺社や困っている人に差し出すこと。 「浄財を-する」

大辞林 第三版

*****

高昌王と玄奘三蔵シリーズ 一目でわかる♪ 『西遊記之孫悟空三打白骨精』



一から順に(下から上へ)お願いいたしますm(__)m

六、高昌王と玄奘三蔵の骨


五、高昌王の献身


四、高昌王の手紙


三、高昌王の思い出


二、高昌王の純情


一、私の肉体は支配できても、、











ウィリアム・フォン、馮紹峰、フォン・シャオフォン、ペン・シャオペン 以上全部同じ人(笑)





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Last updated  2016.03.13 09:42:52
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