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↓前回です♪
第百十二段 ~首輪~ ★☆★☆ 第百十三段 『夕刻までゆっくりして欲しい。 つまり、この部屋からは出ないでくれ。 眠っていても構わないが、 いつでも連絡が取れる態勢であって欲しい。 ジョーたちが話せる状態になったら知らせるよ。 また何かあった時のために 君からの連絡もすぐに私に繋がるようにしておく。』 ホワイトはそこまでを一気に言ってから、一呼吸入れて 少し小声になり続けた。 『それから、 まもなくここに王子が戻ってこられる。 あの方の"脱皮"を手伝って差し上げてくれ。 ひとりでは危険なんだ。』 『そうなんですか?危険。。』 ジョンの目が不安を現わしきょときょとした。 『"主人"の仕事だ。ドールを手伝うのは。 前は父親、総帥がしていたことだが、 やむなくここ二年間は私が代行者だった。 今日からは君がするのだ。 要領は王子に習えばすぐに習得できる。 簡単だ。』 ホワイトは微笑み、そしてウインクした。 ジョンの顔に少し赤みが差したかも知れない。 ジョンは自分がドギマギしているのを感じて、一層かっとなり 注意深さを忘れてうかつにもホワイトに訊ねた。 『殿下を愛していらっしゃいますね?』 その言葉にホワイトは驚きを見せるかと思っていたが むしろ不躾な言葉を吐いた自分の方がショックを受けていた。 ホワイトのほうは軽く肩をすくめただけだった。 『広義にはそういうことになるかな』 と、彼は落ち着きはらった声で応え 背もたれに身体を倒した。 『殿下はそれをご存じで?』 ジョンはうろたえながらも 言葉は自然と口をついて出て、止めようがなかった。 『どうかな?』ホワイトは虚ろを眺めた。 『だがその必要はないな。知ってもらっている必要は。 子供が親を愛する時 相手の認識の度合いを確かめたりしない。 ひたすらすがりつくだけだ。 それに似ている。 あるいは私の殿下への献身は空気を吸うようなものだ。 空気に訊ねるだろうか。 あなたなしでは生きていけないと知っていますかと。 殿下が気づいていようと、気付いていまいと、私には意味はない。 私はただ愛しているだけだ。 あまりにも大切過ぎて、、』と言って、ホワイトは口をつぐんだ。 今のジョンに愛について語っても、 ざるに酒を注いでいるのと同じだった。 口調を変えておどけるように言った。 『君たちのロマンスを邪魔したりしないさ。 どのみち殿下の目には君しか映っていない。 殿下の幸せが私の幸せということだ』 ホワイトはニタニタした。 『手伝う時 できるだけ彼の裸をじろじろ見ないようにはしたよ。 必要以上に触れてもいない。 そんな失礼なことはしていないから。私を罰するな。 皇室に入ってもな。』 つづく ↓次回です♪ 『三蔵、妊娠したってよ』シリーズ第百十四段 ~髭そり~ 映画『西遊記之孫悟空三打白骨精』によせて 最初からお読みになりたいごキトクな方は 下記の 『三蔵、妊娠したってよ』シリーズ早見表 ↑ からどうぞ♪ ウィリアム・フォン、馮紹峰、フォン・シャオフォン、ペン・シャオペン William Feng 以上全部同じ人(笑) 『三蔵、妊娠したってよ』シリーズ早見表ってことでヨロシク♪ [堀込兄弟/キリンジ/小田和正/鈴木康博/オフコース] カテゴリの記事 『可愛いに間に合わない』新着記事一覧 ↑ここから目的の記事を探して頂く方が早いかもしれない? もしもお気ににして頂けるならば、その時もここのほうが、、 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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2016.11.04 09:34:12
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