太陽が赤く染まり、連絡船が着いたころには、
海岸に作られたポルト=キーリカの村は、シンが去ったあとだった。
そこに残っているのは、さっきまで村だったであろう残骸と、
わずかに生き残った人々と深い絶望感、そして、家族を失った悲しみ・・・・・
船を下りたユウナは、
悲しみにくれる村人への挨拶が終わると、「異界送り」を買って出た。
ティーダは異界送りについて訊ねると、
そんなことも忘れたの?という感じに呆れつつもルールーが話し始めた。
(↑すいません。プレイヤーに教えてやってください)
スピラでは、死を迎えた魂、
あるいは死ぬ前から死を受け入れていた魂は、
通常異界へ行くとされる。
しかし、シンの強襲や突然の死によって
自らの死を受け入れられない魂は、
異界ヘ行かず、留まり迷っては幻光虫と交わり、
魔物と化すという。
幻光虫というのは、その名の通りの虫ではなく、
スピラ中に存在し、目で見ることもできる、
それだけでは実態を持たない生態エネルギーのようなもの。
異界送りとは、死者が迷う前に異界へと導く儀式なのだ。
そして異界送りも、召喚士の大切な役目の一つだった。
シンによって亡くなったポルト=キーリカの人々の魂を送るために、
ユウナは悲しみの中、儀式の舞を舞う。(←幻光虫の影響なのか、なぜか水面を歩けたりする)
儀式により、多くの柩の中から死者の思念が異界へ旅立つ。
ティーダはそんなユウナの姿を見て、
異界送りをすることなど二度と起こらないよう祈るのだった。
(↑すでにその目は恋に落ちた目だったような・・・)
一夜明け、ポルト=キーリカは
あちこちで村の修復作業が行われていた。
当初の予定通り、ティーダとビサイド・オーラカチームは必勝祈願のため、
ユウナたちは寺院へのお祈りのためにキーリカ寺院へ向かった。
途中で、ユウナはティーダに
ガードになってもらえないかと言う。(←やっぱりね・・・)
ワッカたちは驚き、その場はうやむやになったが、
ティーダはそのことを前向きに考え始めていた。
ここポルト=キーリカは、大召喚士の一人で
ブリッツボールの名選手でもあったオハランドの出身地ということもあり、
それにあやかろうとスピラ中のブリッツ・ボールの
チームが必勝祈願に訪れるのだ。
寺院の参道でティーダたちはブリッツの常勝チーム、
イヤミったらしいルカ・ゴワーズ(←ムカッとするけれど、あとでブリッツボールの試合でコテンパンにしてやった(笑))とニアミス。
寺院内では、別の召喚士ドナ(←編みタイツの女王様状態)と
そのガードバルテロ(←自我のなさそうな筋肉男)が
修行を終えて出てきたところだった。
大召喚士ブラスカの娘というユウナに敵対心があるのか、
ガードを大勢連れたユウナに対し
「ガードは量ではなく質だ。」
と自分のガードは恋人バルテロ(←恋人!?)のみというドナが言う。
しかし、ユウナは
「ガードの数は信頼できる人の数です。
命を預けても安心だと思える人の数です。
自分はこんなにガードがついていてくれて幸せです。」
とキッパリと言ってのけた。(←スバラシイ!)
召喚獣の力を借りるため、試練の間へ入っていくユウナたち。
まだガードではないティーダは
一人置いてきぼりを食っていた。
そこへ仕返しにきたドナ(←こんな捻じ曲がった根性でも召喚士になれるのか?)と
バルテロによって、
ティーダは試練の間に強制的に入れられてしまう。
引き返すこともできず、仕方なくティーダは試練の間を通りぬける。
掟に逆らってまたも入ってきたティーダに
ルールーたちはあきれるが(←許してあげてください)、
来てしまったものは仕方がない。
ユウナはまだ祈り子の部屋で修行中のようだ。
祈り子とは命懸けでシンに立ち向かった人の
生前の思念を抽出し、祈り子像に封じこめたもの。(←よくわかりません)
祈りを捧げた召喚士しかその姿を見ることがない。
そして、召喚士の祈りと祈り子の思いが幻光虫を取りこみ、
目に見える形となったものが召喚獣。
召喚獣は血肉を持たない祈り子の化身とも言える。
そんな召喚という技の中でも、
最強でシンを倒す唯一の手段と言われる
究極召喚獣
を手に入れるために召喚士は旅をし、
各地の寺院で祈り子に祈って修行してまわるのだという。
祈り子の部屋の扉が開き、
疲労しきったユウナが出てきた。
懸命な彼女の祈りに答えたのは、炎を司る召喚獣イフリート(←FFシリーズ常連)だった。
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