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テーマ:■ムービー所感■(484)
カテゴリ:アメリカ映画
J・ヴェルヌの冒険小説を、新方式の大型画面(トッドAO)を用い、世界各所の名所旧跡と豪華なゲスト・スターで紡ぎあげた一大デラックス巨篇。 時は1872年、まだ飛行機も出現していない時代。イギリスはロンドンの社交クラブで、一人の紳士フォッグ(ニーヴン)が“80日あれば世界一周できる”という賭けにのった事から物語は始まる。従者パスパルトゥー(カンティンフラス)と共に早速出発するのだが…二人の行く手には、幾多の困難と様々な事件が待ち受けていた! よく耳にする名曲、『AROUND THE WORLD』が映画の雰囲気にぴったり。 豪華キャストが40名も登場しているというゴージャスな作品で、みるからに制作費がかかってます。 旅に出るフォッグと従者パスパルトゥーが、様々な困難にぶつかるたび、鞄に詰めた大金で問題を解決しながら旅を続けていきます。 イギリスの紳士階級の人々が、世界を周る彼の動向に一喜一憂する様と、その冒険の数々を描いたアドベンチャー大作。 金に物を言わせる…というと人聞き悪い感じですが(笑)、ストーリーはほとんどご都合主義といっていい。立ち寄った国々で巻き起こす、パスパルトゥーのコミカルでおバカな騒動は、回を重ねるごとにしつこく感じてきましたが、彼が演じる小技大技があってこその飽きない3時間弱でした。 吹き替えでTVから流れていたら、楽しそう。 日本をはじめ、各国の名所と人々が、イメージのままに登場します。日本は、ちょこっと変に描かれていましたね。 ありえないところも、コメディとしてなら楽しく観られるけど。 全体的に、遊び心が満載。スタッフロールがこんなふうに楽しいと、映画館で席を立つ人も少なくなるんじゃないでしょうか。 製作トッド氏が考案したトッドAOという初の手法で撮られた、海や山々のパノラマ映像は作品のスケールをさらに豪華にしています。 そして、なにより嬉しかったのは、冒頭原作者ジュール・ヴェルヌについて語られる解説シーンで、同じく彼の書いた原作の映画化「月世界旅行」を5分ほどではあるけれど観られたことでした! この映画は1902年のフランスの作品で、上映時間14分の最も古いSF映画といわれています。 なかなか見る機会のない古い作品なので、予想していなかったところでワンシーンに出会えて得した気分 監督 マイケル・アンダーソン 製作 マイケル・トッド 原作 ジュール・ヴェルヌ 脚本 S・J・ペレルマン 、ジェームズ・ポー ジョン・ファロー 撮影 ライオネル・リンドン 音楽 ヴィクター・ヤング タイトルデザイン ソウル・バス 出演 デヴィッド・ニーヴン 、カンティンフラス シャーリー・マクレーン、 ロバート・ニュートン ジョー・E・ブラウン 、マレーネ・ディートリッヒ ロナルド・コールマン 、マルティーヌ・キャロル シャルル・ボワイエ 、フランク・シナトラ (カラー/169分) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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