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行きかふ人も又

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2011.03.09
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カテゴリ:イギリス映画

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  近未来。エネルギーが枯渇した地球。月の裏側で採れる新しい燃料の採掘のため、世界最大の燃料会社と契約を交わした宇宙飛行士のサム・ベルは、たった一人、3年間の任務で月に滞在していた。
人工知能を持つロボットのガーティを相棒に、孤独と闘いながら仕事をこなしていたが、帰還を目前にしたある日、作業中に事故を起こし、診療室で目覚めた彼は、驚くべき事態が起こっていることに気づく―――。


 登場人物はほぼ、サム役のサム・ロックウェルのみ。低予算ながら、月面の荒涼とした情景や、無機質な施設の造形が、上質な雰囲気を醸し出していた。
クオリティーの高いCGセンスなど、とても初監督作品とは思えなかった。 

大けがを負ったサムは、診療室で目覚める。弱った体でガーティの元へいくと、そこには自分にそっくりな男がいる、、。
事態を飲み込めないサムに、男はいう。
自分たちは騙されている。自分たちはクローンだ、と。

唯一の心の支えだった、地球に暮らすはずの最愛の妻も、幼い娘も、すべて埋め込まれた記憶だと知ったとき、彼らが出す答えとは・・・・?

近未来では、ロボットは知能と一緒に感情を持つのだろうか。クローンもまた感情を持ったら、どんなことが起こるのか。こわくて、切なくて、やるせない近未来予想図。

クローンの体は3年で寿命をむかえてしまう。体は出血を繰り返し、高熱に冒されながらも、サムとサムが手を組み出した答えは、少なからず彼の死を無駄にしない建設的なものだった――。


冒頭で真っ白くて清潔だった基地が、サスペンスの緊張感度合いを高めていくうち、だんだん血に染まって汚れていく様が、対照的でインパクト大だった。
そつなく短尺にまとまった演出もすばらしい。
燃料供給会社は韓国資本という設定だったのだろうか。ちらりとハングル文字の映るシーンがあったけど。コンピューター画面に写し出された人物は、さりげなく「アニョンハセヨ」と言っていた。

やるせない、悲壮感。この気持ち、なんとなく『サイレント・ランニング』を思い出す。


†   †   †


監督・原案/ ダンカン・ジョーンズ
脚本/ ネイサン・パーカー
撮影/ ゲイリー・ショウ
音楽/ クリント・マンセル
出演/ サム・ロックウェル  ドミニク・マケリゴット  ケヴィン・スペイシー(声の出演)

(カラー/97min)





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Last updated  2011.03.09 20:46:03
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