Dois argentinos chegaram em São Paulo sem um centavo no bolso. Nas primeiras horas da manhã, um disse para o outro:
- Vamos nos separar e vamos pedir dinheiro na rua, e no final da tarde, vamos nos reencontrar para ver quanto ganhou cada um.
Os dois saem em direções diferentes.

Ao cair da tarde, encontram-se novamente e um pergunta para o outro:
- Quanto dinheiro você ganhou?
- Eu ganhei R$ 30,00!
- E o que você fez para ganhar isso?
- Fui ao Parque Ibirapuera e disse: "TENHO 3 FILHOS PARA SUSTENTAR E PRECISO DE AJUDA!" E você, quanto ganhou?
- Eu ganhei R$ 1.000,00!
- O que?! E o que você disse para ganhar tanto dinheiro?
- Eu disse: "ME FALTAM R$ 10,00 PRA EU VOLTAR PRA A ARGENTINA!"
***

2人のアルゼンチン人が文無しでサンパウロに着いた。朝方、一人がもう一人に言う：
「俺たち一旦別れて、それぞれで金集めしようぜ。それで、日が暮れる頃にまた会って、幾ら集めたか比べよう。」
2人はそれぞれ違う方向へ歩き出した。

夕方遅くに2人は再会し、一人がもう一人に尋ねた：
「オマエ幾ら集めた？」
「３０レアル集めたぜ！」
「で、どうやったの？」
「イビラプエラ公園に行ってさ、『国に子供が3人いるんですー。助けてくださーい』って吹いてやったのさ！でオマエのほうはどうだった？」
「1,000レアル集めたぜ！」
「なにー？何言ったらそんなに集まったわけ？」
「『アルゼンチンに帰るのにあと１０レアル足りないんです』って言ったのさ！」
＊＊＊

説明しましょう（笑）

まず、レアル。最近のレートでいうと1ドル＝３レアル＝約40円ぐらい。３０レアルが１２００円、１０００レアルが４万円ってところでしょうか。賃金や食べ物の値段なんかの感覚からすると１．５倍ぐらい見てあげてもいいようにも思いますが。

さて、
１０００÷１０＝１００
すなわち、目の前のアルゼンチン人を追っ払うためなら、１０レアル出そうというブラジル人が、１００人いたということです。

つまり、それだけ「出て行って欲しい」わけです。
それだけ嫌いなんです。
なんで、そんなに嫌うのかってのもナゾですが、
＃ポルトガル人についてはある意味愛がありますが、
＃アルゼンチン人に対しては、まるまる敵意に近いような
＃お互いに相当嫌いあってます。
＃集約すると「野蛮⇔オタカク留まりやがって」
＃みたいなところのようです。
＃フロリアノーポリス（やや南部）の海岸で
＃ブラジル人の友達がナンパに行って、
＃すごすご引き上げてきたと思ったら、
＃「Argentinas..」とオエ顔をしてました。

そして、こういったことを読みきって体よく金集めをしたこのアルゼンチン人がまた、子憎たらしいわいな、という部分を含めてのオチでした。

ちなみに、「国に子供が待ってる」「運賃があとちょっと足りない」というのは、物乞いの常套句で、普通は相手にされません。
＃長距離バスステーションで、
＃半年おいて同じ人から同じフレーズ聞いて、
＃納得しました。
一日粘って３０レアルもあればいいほうでは？