常に体調不良アピールをする中学生
中学校で仕事をしているとよく遭遇するケースです。やっている本人は悪意も策略もないことが多いです。純粋に自分の気持ちを行動で表現しているんですね。ただ、周りの人達から見るとこういった行動は「人を操作しようとしている」というように感じられます。そこでイラっとされるんですね。特に女子生徒・女性教諭から顰蹙を買うようです。男性教諭はむしろ普通に親切にする人が多かったです。なのでそれもまた 女性から顰蹙を買う要因になっているようです。こういった子には行動ではなく言葉で表現するよう導いていきましょう。以前僕は「ちゃんと言葉にして言って下さい。 言葉で言ってさえくれれば、ちゃんとその通りにしますから。」とその女子中学生に伝えました。彼女に自分の要求を言わせた後、本当に、彼女が言った通りにしました。そして彼女に関わる教員全員と 『彼女が体調不良アピールをしてきたら どうしてもらいたいのか要求をきちんと言わせ、言ったらその通りにする』(無理なものは無理と言って断ってもいい)という方針で対応したら、その後 学校で体調不良アピールすることなくなり自分の要望をきちんと言葉で伝えてくるようになりました。(病院などでは相変わらず 体調不良アピールを繰り返していましたが。)その時思ったのは、ちゃんと気持ちを言葉にする練習を面倒だからと、子どもにさせて来なかったのではないかなぁ、大人が聞く耳を持っておらず、子どもが諦めてしまっていたのかなぁ、ということ。日本人は「以心伝心」に頼りすぎてちゃんと言葉で気持ちを表現するという指導を子どもにしてきていないのかもしれませんね。 ▼宜しければこちらのブログにもどうぞ【マンガ 心理士はこう言った】【マンガ 愛着障害はつらいよ~コトハの臨床心理学】