音感の裏日記

もし人間に運命というものがあるのならば、それはきっと神様のほんのちょっとしたイタズラであり、気まぐれで決められているのかもしれない。


どんなに小さな事でも人間は果てしなく悩んだり、笑ったりする。それは本当に唐突にやってきて、自分が計算して起こる事なんて本当に少ない。それを考えると・・・上記の感情や事柄が運命の一部なのだとしたら、やはりそれは神様のイタズラ程度の確立に他ならない。


どんなに悲しい事があっても、中には「私がこうなった理由は絶対意味があるハズ」と前向きにかつ、圧倒的なまでな強さを見せる人間もいる。



だが、そう思うには本当に勇気や根性…あるいは逆に「諦め」にも似た感情から湧き出る意識の場合が多く、本当にその事柄に大して「受け入れる」という気持ちを持った者は人生の最大の成功者といえよう。


その悲しみを人間は嫌うから、無意識ではあるけれど「毎日のありふれた日常」を大事にしようと心の底では願っているのだろう。


いま俺は立ち上がろうとしている。絶望の淵から、５０％・・・いや、半分にも満たない確立を信じて毎日を大事に生きていき、そしてありふれた日常を、穏やかで、でもどこか悲しいその幸せな時間を取り戻す為に、数ヶ月前より３倍以上も時間のかかるタイピング速度で俺は文章にし、決意を固める。




ここ数週間、俺は引きこもった。心も引きこもった。親とも、友とも、大事な人とも、誰とも接点を持たず、ただ突きつけられた絶望を目の前にして尚、歩いていかなくてはならない現実という大きな壁を乗り越える力を溜めて。




あと数時間後に俺は大きく元気にあいさつをする。そして泣きながらただ一言「ありがとう」と伝えよう。