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profile:山本ふみこ
随筆家。1958年北海道生まれ。つれあいと娘3人との5人暮らし。ふだんの生活をさりげなく描いたエッセイで読者の支持を集める。著書に『片づけたがり』 『おいしい くふう たのしい くふう 』、『こぎれい、こざっぱり』、『人づきあい学習帖』、『親がしてやれることなんて、ほんの少し』(ともにオレンジページ)、『家族のさじかげん』(家の光協会)など。

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2007/11/16
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カテゴリ:生活

 わーい。
 わーい。
 ひとりでに、足も手も、踊っている。 
 10月に出かけた静岡県藤枝の、いまは仲間になったつもりの「大井川の木で家をつくる会」(ハイホームス)の皆さんから、檜(ひのき)の木のまないたが届いた。
 まず。おくってくださった皆さんの気持ちが、うれしい。
 つぎに。いいまないたが欲しかった。夢がかなった、という想い。



 あこがれの道具や調度品というのが、ある。
 いいな、と思う相手と目が合って、そのままうちに住んでもらえた、というモノも少なくはない。
 が、反対に、思い描くようなものと出合えなかったり、値が張るので手が届かなかったり、その他の理由で、手に入らないまま何年もどうかすると何十年も過ぎてしまうことがある。
 ひととの出会いも神秘だが、モノとの出合いだって、かなり神秘的だといえるだろう。その時が来ないと、ひととだって、モノとだって、めぐりあえない。
 出合いの意味も、相性もたしかめずに妥協すると、しっぺ返しがきたりするでしょ。しっぺ返しが、「だめじゃん、アタシ」ですむ場合はまだいいが、相手の存在価値を貶(おとし)める結果につながれば、「だめじゃん」では、すまない。やっぱり慎重にならないと……。



 まないた。
 じつは、いままで浅草の道具屋で買った500円の桐のを使ってきた。500円という値段がわるいわけではない。わるいのは、まないたの使い道をわからないまま過してきたことかもしれない。
 ほんとの意味でまないたと出合えないまま25年間を過してきて、このたびとうとう、まないたと出合える自分になれた。そんな気がした。
 大井川の木=檜の木でつくった分厚い、木のことばがこちらにむかって来るような存在感のまないた。



 いきなり刻みものをした。
 冷蔵庫の野菜をつぎからつぎへと引っぱりだして、刻みに刻んだ。
 ああ、刻みものが、好きだ。 
 考えごとをするとき。こころ乱れているとき。しょんぼりのとき。
 どんどん刻む。
 刻んでいるうち、気持ちが整理されたり、落ち着いたり。それで、サラダや、スープ、鍋の具ができれば、一石二鳥ってもんだ。



 それにしても。
 こんなにいいまないたで、野菜が刻めるなんてね。刻んでいるうち、刻んだ野菜がぼーっとぼやけて。きれいに刻んだつもりなのにね。
「お母さん、泣いてんの?」 




Photo





いただいた、大井川の檜のまないた。
重厚で、向かいあっていると、包みこまれる感じです。


Photo_2





プラスチックのまないたも愛用しています。
グリーンのが、野菜用。透明のが、魚肉用。小さいのが、薬味用。
野菜用は、この上で切って、そのまま鍋のなかにすべり落とせるところが重宝。
魚肉用は、匂いや汚れを気にせず、使えてありがたいです。


Photo_3





刻みました!
大根、長ねぎ、にんじん、レタス(の、白い芯に近い部分を中心に)。
これは、サラダにします。
長ねぎの入ったサラダというのが、大好きです。







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最終更新日  2007/11/16 10:00:00 AM
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