キロキロと「算数力」
いよいよ明日から大学入試センター試験また、大阪では私立中学入試ですね。教室にもそれぞれ対象の生徒さんがいるので今週は、教科の最終確認をしたり「試験前の今だから ゆっくりお話しできるから。」と試験の翌日からどうしていくかそんなお話もしていました。そして、大阪では中1中2はチャレンジテストという内申点に関わる府内共通テストがあったり小学生はそれぞれ次の学年への準備をしています。で、小6の子たちとはこのところ、単位変換をしています。下のコラムにあるように単位は、2、3年生で習ったりもするんですが学年が上がってもなかなか難しかったりするようです。「1リットルは1000ml 牛乳とかペットボトルに書いてるんだよ。」「1リットルは、10cm×10cm×10cm 1アール(a)は畑の大きさにちょうどよくて 10m×10mなんだよ。」そんな話をペットボトル持ってきたりスマホの画像検索したりして見せてました。単位と時計、時間ここは、生活体験の差が出るところで生活のなかで、先行体験をしてるかしてないかそれとも関わりあるなぁと思います。「1リットルは、10デシリットルで 1デシリットルは、100mlなんだよ。」って、昨日も確認してたんですが確かに、デシリットルって習うけれど、生活で触れないですよね。。。自分は小学生のときに、担任の先生に教わったんですが「キロキロとヘクト出かけたメートルが デシに追われて、センチミリミリ 」これが一番有効なのかもしれませんね。。。ちなみに、キロが1000 ヘクトが100 デカが10という意味でメートルは基本の単位でデシが1/10 センチが1/100 ミリが1/1000という意味です。例えば1ヘクト パスカルは100パスカルで1ヘクタール(1ha)は100aです。(以下コラムからです。) 「1,000mlは何dl(デシリットル)ですか?」これは小学校2年生の問題です。日常生活の中で色々な体験をさせているとこういった問題も楽々こなせるようになります。■どの子も嫌がる“単元”って?その中でどの生徒も共通して嫌がる単元があります。 “かさの単位”リットル、デシリットルの単元です。「え、2年生で習うの?」と思った方もいらっしゃると思いますが、今はもう“ゆとり教育”の時代ではありません。昔は4年生で教えていた単元ですが今は2年生で習います。そして、学力が比較的高い生徒でも嫌がります。何故、どの子もつまずくのでしょうか?それは普段生活の中で使われていない単位なので、ピンとこないのです。最初はl、dlを「英語だ~」なんて喜んでなぞっているのですが、換算問題が登場するとお手上げ状態になります。因みに、“1,000mlは10dl”です。日本中どこのスーパーに行っても、デシリットルの単位で売っている飲み物はありません。だから、大人でも答えられない人が多いのです。■文科省に電話してみました「なぜ、実生活で使わない単位を 2年生から覚えさせるんだろう?」と疑問に思い、文部科学省に電話してました。(誰が電話しても、 担当課に回してくれて丁寧に教えてくれます)すると、「この単位は現在のところ、 豆や穀類を小売りする際に用いられています。 計量法の施行により、従来使われてきた 尺貫法ベースの計量単位が商取引に使えなくなったため 1合(約1.8039デシリットル)に比較的近い 2デシリットルを販売の基準としています。 リットル・デシリットルを2年生で学びますが 確かに日常での使用頻度は少ないので難しいかもしれませんね」との解答でした。■お風呂で体験させよう日常生活で使わない単位を幼い子どもに教える意味がまだわかりませんが、それでも“かさの単位”ごときでわが子を算数嫌いにはしたくありませんよね。こんな時、小学校に入る前頃から教えておくと将来役に立つお風呂遊びがあります。100円ショップのキッチンコーナーで1000ccの計量カップを買ってきましょう。そして、「はい1000mlね」と言いながら子どもの頭に「ジャー」とお湯をかけます。2杯目も「はい、また1000mlね」とかけます。半分かけて「今日は500mlかけました~」時には5回かけて「5ℓ、50dl、5000ccね」と同じ量を違う言い方をしてみましょう。また、様々なカップが売られていますので、100ccカップを10回入れて1000ccにする、500ccカップを2回入れて1000ccにする、1ccを1000回かけるなど、遊びを発展させることができます。