手紙のなかの日本人:半藤一利
■手紙のなかの日本人:半藤一利■ ■内容紹介(出版社より)夏目漱石、親鸞、織田信長、明智光秀、勝海舟と西郷隆盛、永井荷風、小林一茶、良寛、太閤秀吉、細川ガラシャ……歴史を彩る文人や武人、22人の手紙。無心状であれ、恋文であれ、遺書であれ、それらは真率な感情が綴られ、思わず笑ってしまったり、あるいは襟を正したり。「いろんな人たちと一杯やりながらの会話を楽しむつもり」で、歴史探偵・半藤さんが美しい日本の手紙を読み解いた名著復刊!ラインやメール全盛の今だからこそ、ぜひ読んでいただきたい一冊です。■目次(「BOOK」データベースより)★屹立する親鸞 温かい親鸞ー仏の御恩を報じまゐらせたまふになりさふらふべし★闘う宗教人にして詩人 日蓮ー昼夜耳に聞くものは、枕にさゆる風の音★簡潔無比の織田信長ー猿帰り候て、夜前の様子、つぶさに言上候★「逆順無二」 明智光秀のクーデター本能寺において信長父子を誅し、素懐を達し候★婦唱夫随の秀吉とおねーゆるゆるだきやい候て、物がたり申すべく候★細川ガラシャ 貞女か烈女かー御心に入候て御うれしく候★歪曲された淀どのの哀れさー江戸にもわもじをするすると誕生にて御入り候★大高源五の孝子の面目ー是かぎりの文にてござ候★裏も表もない良寛禅師ーハイ今日は雑炊の味噌一かさ下されたく候。ハイサヤウナラ★苦闘する煩悩の人 小林一茶ー長々の留主、さぞさぞ退屈ならんと察し候へども、病には勝たれず候★気宇壮大すぎた佐久間象山ー丁度大たらひの下にはまぐり貝御座候様に見え申し候★吉田松陰 穏やかにして気魄ありー僕は忠義をする積り、諸友は功業をなす積り★天馬空を征く 坂本龍馬ー一人の力で天下動かすべきは、是また、天よりする事なり★勝海舟と西郷隆盛 政治家と革命家ー現時に臨み候ては此の勝先生とひどくほれ申し候★乃木静子の死と「母の訓」-女大学をよくよく御覧相成たく★よき父親の夏目漱石ー御父さまは此手紙あおむけにねてゐて万年ふででかきました★永井荷風における「女の研究」-しみじみお咄し致す折もあるべきかと、それのみ楽しみに致し候★山本五十六 名をも命もー月明の夜又は黎明を期し全航空兵力を以て全滅を期し敵を強襲す★「サムライたれ」と説く小泉信三ー君の出征に臨んで言って置く★香淳皇后の微笑のかげにーB29は残念ながらりっぱです■手紙のなかの日本人■■著者情報(「BOOK」データベースより)★半藤一利(ハンドウカズトシ)昭和5(1930)年、東京に生れる。作家。令和3(2021)年1月没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆●「手紙」という語は江戸時代から用いられたもので、それまでは書かん(かんという字がなかった。)尺牘(せきとく)、消息、玉章(たまずき)、玉信、書状、往来など、いろいろな名称があった。いずれも中国の用語で、輸入されたもの。なかでもわたくしが好むのは「雁(かり)の便り」という言い方で、同じように雁書(がんしょ)とか雁札(がんさつ)とか雁の使いともいったりする。◎雁の名前がつくのは、雁の足に手紙を結びつけて放したから。●それぞれの手紙とエピソードで、これまでの印象がかわるほどの人もいた。●終戦後、皇太子に教育係で、美智子皇太子妃実現にも大きく関与したことで有名な小泉信三は、戦争に向かう息子に手紙を書いているが、泣ける。( ;∀;)・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・