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2022.10.04
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テーマ:読書(8254)
カテゴリ:読書
内容
現代なら誰もが欲しがる「金と出世」を、落語の登場人物はあっさり否定してみせる。
その根底には、仕事を分け合い、助け合って生きる理想の社会像があった−。

江戸学の旗手が、落語に息づく人々の暮らしや美学をひもとく。

■目次■
◆第一章 江戸っ子はなぜ宵越しの銭を持たないのか?
●金があるからといって、預けて増えて戻ってくるような投資は、一部の投機的な商人以外、ふつうは危なくてやらない。

●火事も多い。
金を家に隠しても、いつ火事で持ち出せなくなるかわからない。
いくらか余裕があれば、本を書いたり読んだり、歌舞伎に行ったり、遊郭に出かけたり、俳諧を作ったり、稽古事をして使ってしまった。
だからこそ江戸文化が成立した。
貯金しても文化は育たない。
◆第二章 絆が人を幸せにする
●幕府はさまざまな対策を取った。
日除け地(空き地)を作る。
火を扱う商売を制限する。
風の強い日は風呂屋を休ませる。
町内に水桶を備える。
火の見櫓を立てる。
そして旗本たちに定火消(じょうびけし)組織を作らせ、町人に町火消(まちびけし)組織を作らせた。

◆第三章 結婚は切実な経済問題である
●農家は女手なしでは成り立たなかった。
●女性は育児だけでなく、農業や機織りや裁縫の技術をもっていたからである。

●商家では商人同士の取引をする主人と、家で従業員や家族を取り仕切るおかみさんが必須だった。

●長屋では、男女が稼いでやっと生活できた。
そういう毎日の生活のことを考えず、恋愛感情だけで結婚すると「浮気な結婚」といわれた。
遊女は裁縫や火事ができない者が多く、そういう意味で結婚を避けたこともあったろう。
◆第四章 経済の発展は人を幸せにするか?
◆第五章 取り戻すべきライフスタイル

●好き返した紙を江戸では「浅草紙(あさくさがみ)」、上方では「西洞院紙(にしのとういんがみ)」と言った。
どちらも遊里があった場所なのが面白い。

●古代では朝廷内のみの時報であり、庶民には知らされていない。
●隠居人生を送る人たちは、お金をどう工面していたのだろう。
武士社会では、60ないし70歳まで勤め上げれば、隠居料が保証された。
農民や町人でも、相続させる財産の中から1~3割程度の隠居料を確保し、隠居家で暮らした。
隠居料は家督相続者から、土地、米、金銭、塩、味噌、薪など支給される。
その支給については契約書が交わされる。
扶養義務を果たさない場合は、公儀に訴えて譲った財産を没収するなどの処置を取ることもできた。

飛脚は幕府や藩の連絡のために設置された制度で、継(つぎ)飛脚と呼ばれたが、庶民用にも
江戸発の定(じょう)飛脚、京都発の順番(じゅんばん)飛脚、大坂発の三度(さんど)飛脚という定期便があった。

そのほかにも長崎飛脚(長崎・・・大坂)など特定の地の往復便や、各在地の飛脚、都市内だけの町飛脚もあった。
◆第六章 遊びが文化を培った
●女性は稽古以外では、相撲興行を見ることができなかった。
江戸中期からは被差別民も見ることが出来なくなる。
これも権威を高めるための手法であろう。

●江戸では鍵屋(かぎや)が市場を独占したが、川開きが始まって約70年後、鍵屋の番頭が暖簾分けで、玉屋と名乗って独立する。
以後、鍵屋と玉屋は技術を競い合った。
その後、玉屋は火事を出して江戸追放となる。
だが玉屋の断絶後も「玉屋~」の掛け声が多かった。
◆第七章 命と自然への敬意
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Last updated  2022.10.04 20:14:47
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maki5417@ Re:「光る君へ」定子&清少納言「香炉峰の雪」(04/22) 香炉峰の雪 雪のいと高う降りたるを、例…
天地 はるな@ Re[1]:大河ドラマ「光る君へ」と百人一首(03/04) maki5417さんへ 「源氏物語の女君」私も…

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