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奈良の穴

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2006年01月22日
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カテゴリ:映画
「ハリーポッターと炎のゴブレット」を観る。本の発売から映画公開までずいぶん待たされた~。おかげでストーリーの細かいところは忘れちまったし、次作の「不死鳥の騎士団」と頭の中でごっちゃになっている。
まあ、それだけじらされたおかげで、「原作とは違うぞ」などと意地悪に突っ込むこともないから、素直に映画が楽しめるともいえる。

予備知識も期待も半分くらいで観た4作目は…。
上下巻ではちょっと長すぎるぞと感じつつ読んだ原作のムダがズバッと切り落とされたのか、見応えある場面が凝縮していたと思う。

前作「アズカバンの囚人」の時からすでに、ハリー、ロン、ハーマイオニーのホグワーツ年齢と実年齢とのギャップが気になっていたけれど、「炎のゴブレット」では、14歳という年齢にこだわるより、思春期まっただ中の若者らしさをとても感じた。

その傾向は男の子たち…いや、男性陣により強い。
寮の部屋で寝ているロンのTシャツから突き出た腕のたくましさにクラッときた女の子も多いはずだ。
ハリーの入浴シーンはこれでもかというほど長く続いた。マートルとコミカルなやりとりをしてごまかしてはいるが、あれは水戸黄門における由美かおるの入浴シーンと同じ効果をねらったものと思われる。
脇をかためたゲストでは、マッチョのクラムと美形のセドリック。レギュラー陣も、フレッドジョージがビジュアル系お笑い芸人のように愛嬌を振りまけば、ネビルがナイーブさで母性本能をくすぐる。ハリポタファンのために、お好みのタイプを各種取りそろえておりますといったサービス精神さえ感じられる。

一方、女の子たちも見違えるほど成長しキレイになった。ただ、ハーマイオニージニーはそのスリムなボディーと幼顔が功を奏し、清楚でかわいらしいイメージはかわらない。チョウは良家のお嬢さん風。フラーやボーバトン校の女生徒たちは、シャラポワを思わせる健康美を発揮している。

男っぽさや個性をどんどんアピールしている男性陣に対し、女性陣はあくまでマドンナ。女性としての魅力も控えめだ。

愛と友情の学園ドラマであると同時に、ハリポタといえば宿敵ヴォルデモートとの対決が見どころのはずだが…。
遂に復活したボルデモートなのに、その姿はあいかわらず化け物で、「ロード・オブ・ザ・リング」スメアゴルとお仲間のつんつるりん系。
ただ、スメアゴルの執念はすごかった。それがフロドを導いたのだ。強烈な個性もないまま悪の帝王を名乗られても、ハリーだって十分な戦いができないだろう。

鼻があってもいいし、髪の毛が生えてもいい。場合によっては渋い二枚目なんてのもいい。マルフォイのパパを凌ぐようなダンディーなヴォルデモートが登場すれば、ハリポタはさらにファンを開拓するだろう。

これから原作がすべて映画化されればシリーズは7作品。あの「スターウォーズ」をも越える超大作となる。悪のカリスマダースベイダーに迫る魅力を、ヴォルデモートには次作・次次作で大いに期待したい。

★関連リンク
「ハリーポッターと炎のゴブレット」公式サイト

ハリー・ポッターと炎のゴブレット(上・下2巻セット) ハリー・ポッターと炎のゴブレット(上・下2巻セット)





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最終更新日  2006年01月23日 01時27分38秒
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