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田中およよNo2の「なんだかなー」日記

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2004年08月11日
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テーマ:ニュース(99465)
カテゴリ:超硬派
夏のニュースの風物詩ともいえる、靖国神社参拝の季節になってきました。

かみぽこちゃんさん5月26日の日記の感想と重なるけど、改めて書く。

それは靖国神社の「A級戦犯」のことだ。
微妙な問題であることは承知している。
だからこそ、私なりのアクチュアルな視点で書き残してみたい。

私は戦争を賛美してるわけではない。
むしろ、戦犯をタブーとして議論さえせずに靖国問題や、戦争問題を議論する、薄っぺらい正義のツラをした人の論調が気に入らないだけだ。

さらに思うけど、どうして国家の愚策によって息絶えた人々を後悔の念をこめて国家が祀るのが軍事大国に繋がるのか、わからない。
むしろ、息絶えた人を祭り、その反省の基で国家建設に励むことこそ、平和への道ではないだろうか。
また、そうしないと、戦争の責任をスケープゴートしてしまうのだ。

話が熱くなりすぎた。

さて、TVのニュースで「A級戦犯を祭る靖国神社」と諸悪の根源のように語られるが「では、A級戦犯とは何で、誰だったのか」はほぼ、語られない。
そりゃそうだ。
TV局の創設者がA級戦犯だったんだから。

さて、A級戦犯として人は起訴された人で28人、そのうち絞首刑が7名。
さらに、起訴されずに裁判を免れた人がかなりいる。
冷戦構造の激化で、そんな戦犯を裁く余裕がないとのことだ。
その裁かれなかった人たちの中から数名の戦後を取り上げよう。

岸信介氏 首相
正力松太郎 衆議院議員、読売テレビ創始者
笹川良一氏 政財界の黒幕、競艇のドン
児玉誉士夫氏 政財界の黒幕、一説では保守合同の立役者

実際に刑を執行された人の戦後もちょっとだけ見てみよう。
もちろん、絞首刑の方には戦後なんてないのだけど。

賀屋興宣氏(終身刑) 法務大臣
重光葵氏(禁固7年) 副総理・外務大臣

これがA級戦犯の実態である。
この事実があまりにも報道されていないのにも違和感を感じる。

絞首刑になった人は運が悪かったとしか言いようがない気もする。
なんか、戦勝国の「まあ、一応、戦後処理の論功行賞やりましょうや」ってことに巻き込まれたような気がする。
その後、冷戦が激化すると「そんなことやってる場合やおまへん。戦前のエスタブリッシュメントな階級を崩して、体制を変えたら、こりゃえらいことになりますで」ってな態度に変わったわけだ。
(腹の底を描写するのに大阪弁は最適だなぁ)

だが、ここにまた一つのエクスキューズがある。
戦前と戦後のエスタブリッシュ階層、支配階層が全然別物だったら日本は幸せだったのかどうかということだ。
本当に「えらいこと」になっていた可能性もあるのだ。
分断国家になっていたかもしれない。

まとめるなら、戦勝国の腹積もりで決定したA級戦犯ほどいい加減なものは無いってことだ。
特に歴史の大きな流れでからは、そうだ。
また、いい加減でなかったとしても、現在のこの国はそのA級戦犯によって作り上げられた、エスタブリッシュされたものなのだ。

A級戦犯を批判する人も、順序も逆だ。
靖国神社をおかしいと論戦を張る前に、A級戦犯が首相になったこの国の戦前と戦後をつなぐ鎖の問題点を洗いざらいぶちまけるべきだ。
それがよーしゃんと、靖国と首相の参拝だけ攻めるのはお門違いもイイトコだ。

さてさて。
大分前に、ボーっとTVを見ていたら、イタリアでムッソリーニさんの娘さんが議員になって、その党も勢力を拡大していると報道があった。
コメンテーターが「不況の中でヨーロッパではファシズムが新たに台頭してきて不安だ」ってなことを述べていた。

断言しよう。
ドアホだ。
コメンテーターの資格はない。
その程度でファシズム回帰なら、日本なんかずっと戦前的ファシズム体制が続いているからだ。

まず、岸信介氏が首相になってるし、おばさんに人気の安部晋三氏はその孫だし、首相候補の平沼赳夫氏は終身刑の平沼騏一郎氏の養子である。
清廉潔白といわれた細川元首相だって戦犯で刑が確定した近衛文麿氏の孫じゃねーか。

日本はイタリアのことを言えるほど、立派に戦後処理をした国ではないのだ。
そもそも、立派な戦後処理とはなんであるかは、非常に難しい問題だけども、まあ、置いといて。
イタリアがムッソリーニの娘さんの議員当選だけでファシズムに逆戻りなら、日本はとっくにファシズムである。

いかん、話がそれてきた。
まとめてみましょう。

1、A級戦犯はいい加減なものである。
2、A級戦犯が戦後法務大臣になったり、首相になったりした後で、A級戦犯を国家が祀ることの正統性を否定するのはナンセンスだ。
3、戦前の愚策を反省するのであれば、戦没者はもっと尊く扱われるべきだ。
との、大体、3点ですね。

以上、過激系日記でした。

ただねぇ。
うーん。
こんなに大切なことが議論もましてや報道もされない。
個人のwebでグチグチいわなきゃいかんのってヘンですよね。
この国で正義を語る人の正義の薄さと、歴史への不誠実さ思わざる得ないです。

なんだか、どこまでいっても、すっきりしませんねぇ~。

このすっきりしなさこそ、問題の根深さを物語っているようです。





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最終更新日  2004年08月12日 03時56分05秒
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