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田中およよNo2の「なんだかなー」日記

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2004年12月02日
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カテゴリ:硬派
人の幸せを喜ぶことって、実はあなどりがたいと思う。
なぜなら、僕らはプライドと自負心と、自己顕示欲があるからだ。

こんな風景があなたには思い当たらないだろうか。

ある人が賞を取ったと発表された。
その場所ではとても有名な賞だ。
まず、聞いた人の中から驚きの声が漏れる。

そして、次は感情のさざなみが訪れる。
奇妙な空気だ。
皆、表面上は凄いとか、おめでたいとか祝っている。
でも、なんだか、みんなは複雑な表情をしている。
きっと、何でアイツが?あるいは、俺もそうなりたかったのに。

そして、大抵、この冗談で幕を閉じる。
「半分私達のおかげだから、賞金でお酒でも奢ってもらいましょうよ」とのことでだ。

「お祝いだからみんなでプレゼントをかいましょう」という雰囲気になるほうが、まれだ。

うらやみと、ねたみ。
出し抜かれた悔しさ。
仲間が受け取った嬉しさ。
驚きの後に来る感情は、その人への祝いではない。
自分が賞を獲得できなかったプライドの傷の上のかさぶたのような、赤と黒が入り混じった感情である。

きっと、僕らは栄光というものが数限りある指定席のように思ってしまっているのだろう。
だから、椅子取りゲームのように、誰かが座ると悔しがるのだ。
これで、自分の栄光は遠のいたと。

限りある栄光とそれへの競争は人間の本能なのか、文明社会が人間に押し付けたものなのか、僕は分からない。
でも、きっと、その考えを持ったまま栄光の椅子に座れたとしても、誰かに椅子を奪われる恐怖におびえなければならないのだろう。

表裏が混ざったココロは、僕の中にもある。
栄光を、できることなら一人締めしたいとも思う。

でも、敢えて虚勢を張ろう。

貧しい独占よりも、豊かな分け前を選ぼうではないか。

おごってもらうと冗談でもいうよりも、大真面目にプレゼントを何にしようといいたいのだ。

プレゼントを挙げたりして、祝い、尊重しあうことで栄光そのものが増えて欲しいからだ。
椅子を取られて悔やむよりは、どこかから椅子を持ってきてあげたいのだ。

では、どうすればいいのか。
妬みを消してしまう?
いや、それは非常に難しい。

と、色々考えてみた。
でも、完全なことは浮かばない。
嫉妬はある。
偏見はある。
苛立ちも、自己嫌悪もある。

それは、仕方が無いじゃないか。

でも、すぐにできることがある。
ちょっと、笑って「おめでとう」といえばいい。
驚いた後のざわめきの中で、「よかったね」と言ってあげればいい。
椅子の数は減るものだとしても、言葉は擦り切れたりはしない。

馬鹿馬鹿しいほど単純だ。

でも、複雑な嫉妬よりも、心地よい単純さのほうが、心地よいはずだろうから。
いや、笑いながら怒るなんて、一部の才能ある喜劇役者にしかできないほど、難しいのだろうから。





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最終更新日  2004年12月03日 01時03分24秒
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