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田中およよNo2の「なんだかなー」日記

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2005年02月07日
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カテゴリ:ほどよく
ちょっと、センチメンタルな話をしていいかな?

量販店でCDのジャケットを見ただけなんだ。
涙が出てきそうだった。
音楽を流す必要はない。
歌詞カードだって、いらない。

だって、題名だけで歌詞とメロディが流れ始めたから。

「FM802 HEAVY ROTATIONS」

大阪にはFM802というFMのラジオ局がある。
月毎に洋楽と邦楽でHeavy Rotationがある。
その名のとおり、決められた月にものすごい量をON AIRする。
そのHeavy Rotationが洋楽、邦楽、さらには年代別になってCD化されていた。

並んでいる棚だけで震えた。
さらに、ジャケットの裏の曲名を見て、本当に泣きたくなったのだ。
並んでるのは泣ける曲ばかりではないのに。

だけど、その曲名は僕の真ん中で震えている、小さな始まりを確実にゆすっていた。

かろうじて泣かなかったのは、外側に大きな現在があり、多くの人がCDショップにいたからだろう。

全部買ってしまいそうだったけど、迷った挙句、92-94のJ-HITSを買った。
中学生の終わりと、高校生のすべてと、大学のはじまりの年月だ。

家に帰ってすぐに流した。
分からないと思った曲も聴けば、わかる。

ついに、E-ZEE BANDの「My Girl」で僕は耐え切れなかった。
涙がこぼれた。
ノリのいい曲なのに、一人の部屋で僕は声を抑えていた。

むしろ、ビートは僕に高校時代を思い出させた。
エピソードなんて浮かんでこない。
ただ、あの頃の不安感とか、ちょっとばかりの好奇心とか、劣等感とか…

なにより、オッサンになる自分なんてちっとも浮かばなかった無邪気さが不意に殻を破ってきた。

もう、10年前になるのだ。

あの頃、僕はラジオの前にいた。
夜の22時からはFM802だ。
お風呂は21時に済ませるか、24時を過ぎてからかのどちらかだ。
特に、水曜日の谷村有美さんのDJは欠かせない。
大ファンだった。

他の曜日だってすごかった。
KANさん、槇原敬之さん、草野マサムネさん、桜井和寿さん、黒沢健一さん、佐藤竹善さん…
最長DJのちわきまゆみさんも落ち着いて番組を裁いていた。

MUSIC GUMBOの最盛期だ。

ちょうど、スピッツ、ミスチル、LRが揃って売れ始めてきた時期でもある。
現に92-94のHeavy RotationのCDには彼らの曲は漏れなく入っている。

LR「BYE BYE POSICLE~一度だけのNo.1」
ミスチル「君がいた夏」
スピッツ「裸のままで」

LRは活動休止してしまったけど、ミスチルとスピッツはいまでもヒットの常連である。

90年代の初め、彼ら三組は同じライブハウスで歌ったこともあるらしい。
黒沢健一さんが「当時は僕らが一番人気だったんですけどね」と深夜TVで確か奥田民生さんに自嘲気味に語っていた。
実は、私、LRがかなり好きだったのだけど、彼らは途中から爆発的に売れなくていいやって、思っていたフシがある。
それよりも、自分の音楽を追求しようという姿勢だった。

そこが、またね、僕は大好きだったんだけど。

一方でガールポップが永井真理子さんにひっぱられて、色々なジャンルの人が登場してきた時代でもあった。

私がライブまで出かけた
谷村有美さんをはじめとして、井上睦都美さん、加藤いずみあん、遊佐未森さん、久宝留理子さん、橘いずみさん、田村直美さん…

92-94のCDには
橘いずみさん「君なら大丈夫だよ」
谷村有美さん「一緒に暮そう」
井上睦都美さん「ボーイフレンド」が収録されている。

ふと、聞いているといろんなことを思い出す。
たとえば、おっさんの僕たちへの言葉。
「高校の時の音楽は一生忘れないよ」
くたびれたオヤジどもは、遠い目をして僕にいったものだ。
勿論、僕には実感なんてなかったけれど。
なにしろ、高校生だったのだ。

今、僕は28歳になる。
通勤電車では寝ているか、遠い目をしている。

ラジオを聴いていた自分より、ラジオを聞かせていたDJの年齢に近くなってる。
いや、追い越している人達もいる。

そして、僕は何をしているのだ?
僕は何をしたかったのだ?

色んな思いが混ざって、雰囲気の塊になって押し寄せる。
僕はひとしきり泣き続けた。
CDが終わる頃には涙は止まっていた。

むしろ、すっきりしたみたいだった。
今でもあの頃の僕が、見えないところにでもいてくれるのがとても嬉しかった。

きっと、明日は想像以上につまらなくて、さびしいかもしれない。
だけども、きっとなんとかなるのだ。

そんな予感がした。

遠い目をした僕だって、無邪気さまでは死んじゃいない。

※なお「FM802 HEAVY ROTATIONS 92-94 J-HITS」はBMGファンハウスから発売されています。

※もっと、なら『
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最終更新日  2005年02月07日 23時28分42秒
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